今日のみ言葉【No.2085】(2019年 8月31日)「魂が悲しみに溶け去る時」
わが魂は悲しみによって溶け去ります。み言葉に従って、わたしを強くしてください。
(詩篇119:28)
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音楽を聞くことによって心の痛みが軽減し、生活や身体の調子が変わることを皆さんも経験していらっしゃるでしょう。
音楽療法で鬱状態の人にどう対処するかのお話を聞いたことがあります。
気分が落ち込んでいるのだから楽しい音楽を選んで聞かせればいいのではないか、というのは素人考えです。
アップテンポの曲と自分の気持のギャップが大き過ぎて、心に入ってこないのだそうです。
ですから、最初は本当に静かで暗い感じの曲から始めるのです。
すると自分の気持と同じレベルなので、耳からその音楽が心に入ってきます。
それから徐々に少しずつ、楽しい曲へと転換していき、気分の回復を図ります。
私たちは、悲しみによって魂が消え去ってしまうほどの状態を経て、心が強くされる必要があるのです。
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今日の聖句は味わい深い聖句です。
「わが魂は悲しみによって溶け去ります。み言葉に従って、わたしを強くしてください」
(詩篇119:28)
新共同訳聖書ではこう訳されています。
「わたしの魂は悲しんで涙を流しています。御言葉のとおり、わたしを立ち直らせてください」
こちらもいいですね。
詩篇は文学ですから、「魂のどこに目があって涙がどう出るのだ」などと野暮なことを言わないで、ここは素直にその情緒に浸るのが正しい態度でしょう。
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魂が涙を流し、悲しみに溶け去って何の力も出ず、そのままの日々が続くことが人生ではあります。
あったはずの信仰の力をここぞとばかりに出さねばならぬと思っても、そうならず、手も足も出ない時を私たちは通ります。
自分の体であって自分の体でない時。
そのような時は、魂が他のもので傷つけられることがないようにと神さまが私たちの魂に悲しみを覆いかぶせ、保護し、守っていて下さる時なのです。
悲しい時は悲しんでいることだけしかできません。
しかし、悲しみの辛さはありますが、むしろ悲しみに専念していることによって他のことに一切気が回らなくなり、余計な心配を抱え込むことで自分をさらに傷つけてしまうことから人間を守るのです。
イエス様が
「悲しんでいる人たちは、さいわいである」
(マタイ5:4)
と言われたのにはこのような意味も含まれているのかもしれません。
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イエス様はその後に、
「彼らは慰められるであろう」
(マタイ5:4)
と言っておられます。
悲しみ切った後には、
「み言葉に従って、わたしを強くしてください」
「御言葉のとおり、わたしを立ち直らせてください」
という心が湧いてくるのです。
私たちはどん底だけは味わいたくないと思って、一生懸命這い上がろうとしますが、聖書はそうではないのだよと教えています。
いきなり楽しい曲は心に入らず、悲しみの曲を聞いた後に軽やかなメロディが心に入ってくるのと同じです。
あなたは悲しんでいていいのです。
イエス様はその中であなたの魂に語って下さるからです。
どん底を這いずり回ってもがいている中で、初めて神の声が聞こえてきます。
その声こそがあなたに真の力を与え、その場から立ち上がらせ、現実にチャレンジしていこうとさせる力となるからです。
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聖書を読み、御言葉の慰めを聞いても、
「フン、そんなことがあるものか。現実はそんな綺麗事では済まされない」
と自分の心を守るために身につけていた鎧兜を脱ぎ捨て、今日は悲しみのベールを身にまとい、
「なんでこんなことばかりあるんだ。神様、どうせよと言うのですか」
と、魂の叫びを表に出してもよいのではないでしょうか?
あなたの本物の心と、神様は結びついて下さいます。
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悲しみをはねつけず、その中に溶け去り、真の慰めと力を得る今日として参りましょう。
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