今日のみ言葉【No.2058】(2019年 7月17日)「一日千年」
愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。
(第2ペテロ3:8)
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AIスピーカーのアレクサ君に「アレクサ、お正月の歌を歌って」とお願いしてみました。
きっと「もーいーくつねーるーとー」が始まると思っていたら、そうではなく、「とーしのはーじめのたーめーしーとてー」と歌い出しました。
唱歌「一月一日」です。
年の始めの 例とて
終なき世の めでたさを
松竹たてて 門ごとに
祝う今日こそ 楽しけれ
私はクリスチャンになってからこの歌を聞く度に
「終わりなき世じゃなくて、終わりがある世なんだけどなー」
と思います。
別のこの唱歌を否定しているわけではありません。
人の肉体には死があり、皆そこに行き着きます。
人生には確かに終わりがあり、この世界にも終わりがあるのだと聖書は主張しています。
その先に永遠の世界があるかどうかは科学的に証明できませんから、信仰による世界です。
この終わりと永遠の両方を見つめながら生きるのがクリスチャンです。
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ペテロの第2の手紙が書かれた時代、教会は偽りの教理を教える偽教師たちの攻撃に遭っていました。
キリスト教への迫害の中、クリスチャンたちはイエス様がもう一度この世に戻って正しい裁きをしてくださることを信じ、それは自分たちが生きている間に起こるのだと考えていました。
ところが、いつまでたってもそうなりません。
偽教師たちからは
「主の来臨の約束はどうなったのか。先祖たちが眠りについてから、すべてのものは天地創造の初めからそのままであって、変ってはいない」
(第2ペテロ3:5)
とあざけられます。
信じた通りにならない…。
信じた如くなると言った約束は嘘だったのか…。
これは神を信じる者が現代でも味わう現象です。
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ペテロは、このような今にも信仰の破船に遭いそうなクリスチャンたちに対して、こう書き送りました。
「愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである」
(第2ペテロ3:8)
神様の時間感覚は人間のそれとは異なり、「一日は千年のようであり、千年は一日のようである」と言うのです。
そしてペテロは続く9節で
「ある人々がおそいと思っているように、主は約束の実行をおそくしておられるのではない」
と断言しています。
その理由は
「ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである」
だと明らかにしています。
神様はクリスチャンを忘れて置き去りにしているのではなく、神を知らぬ全ての人が神を知り、その考えを変えて神のもとに来るようにとチャンスを与え続け、裁きの手を押さえて忍耐しておられると言うのです。
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私たちは今すぐ苦しみから解放してもらいたいと願います。
聖書には確かに
「主は近い」
(ピリピ4:5)
「見よ、わたしは、すぐに来る」
(黙示録22:7)
と、私たちの考え通りに再臨は「すぐ」来ると思えるような記述があります。
しかしこの「すぐ」とは、本来、予め定められた時に、遅れることなく来るという意味です。
私たちにとっては「遅い」と思われるようなことも、神様から見ると「定刻」になされているということなのです。
このことを受け入れるには相当の葛藤が伴いますが、その過程で、私たちは自分中心の考え方から、神の目で見た全人類の救いという大きな視点へと徐々に移り変わっていきます。
そうすると、神の御計画の全貌はわからなくても、私は確かにその一部として働きが与えられ、そこを全うしていけば十分なのだという安心感が与えられます。
その時に、一日は千年、千年は一日、という神の永遠の時間感覚を身に着け、一歩々々、確かな人生の歩みを始められるのです。
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神の「永遠」の中の「今」という一瞬々々を味わう人生が与えられています。
その恵みを大切にし、神にゆだねて歩む今日として参りましょう。
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