今日のみ言葉【No.1993】(2019年 4月19日)「パリサイ人のパン種(4)」

2019年4月19日

財務省HPより新1万円札

「まだ悟らないのか」
(マルコ8:21)

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20年ぶりに紙幣が一新されるとのニュースをすでにお聞きのことと思います。

これは偽造防止が主目的です。偽札作りは昔も今も後を絶たないのです。

かつて銀行では、偽札の見分け方の訓練があったそうです。

それは、

「これは○○の偽札、これは△△の偽札、…」

と偽札をいろいろ触らせて覚えさせるという方法ではなく、本物のお札だけを何度も何度もビラリと広げて数えさせるというものです。

やがて手が本物の感触を覚えます。

そうすると、たとえば100枚の中に1枚偽札が入っていても、

「あ、これは感触が違う」

とすぐわかるのだそうです。

偽物を知るのではなく、いつも本物に触れていることが偽物を見分ける最短コースなのです。

イエス様は弟子たちにこの最短コースを教えておられます。

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「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とを、よくよく警戒せよ」
(マルコ8:15)

とイエス様は弟子たちを戒められました。

その通りに生きるとは、絶えず自分の生き方を

「信仰が形式的になっていないか。義務感に突き動かされるだけのやっつけ仕事になっていないか」

「権力主義に陥らないように、この世の有力者との接触をできるだけ断たなければならない」

と振り返りながら生きるということでしょうか?

それは偽札がないか毎日チェックするようなものです。

私たちは本物のそばにいて、いつも本物と触れていればよいのです。

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さて、イエス様は弟子たちの無理解に嘆息しておられます。

「目があっても見えないのか。耳があっても聞えないのか。まだ思い出さないのか」
(マルコ8:18)

しかし、愛と忍耐の神の子イエス様は彼らをあきらめたり見捨てたりはしません。

「五つのパンをさいて五千人に分けたとき、拾い集めたパンくずは、幾つのかごになったか」
(マルコ8:19)

と彼らに問い始め、神の真理を悟らせようとしてなさいました。

5千人のユダヤ人に対しては12かご。4千人の異邦人に対しては7かご。

聖書で12と7は完全数ですから、これはユダヤ人も異邦人も必要が完全に満たされ、それ以上に余るほどの神の祝福を得たことを表します。

それでも彼らは気づきません。

「まだ悟らないのか」
(マルコ8:21)

というイエス様の言葉が重い響きを持って聞こえてきそうです。

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現代に生きる私たちは、このことから教訓を得なければなりません。

そのためには、彼らが何をしたから神の祝福が得られ、必要が満たされたのかを正確に知る必要があります。

人々はパリサイ人のようにしるしを求めたわけでもなく、ヘロデのような権力者に頼んだわけでもありません。

ただイエス・キリストと共にいるということだけで、必要は満たされ、そして福音は前進していったのです。

ここは非常に大事なところです。

私たちは努力や行いによって救われるのではありません。

恵みと信仰によって救われるのです。

繰り返します。ここがポイントなのです。

本物のお札を数え続けるとは、いつもイエス・キリストのそばにいることです。

すると、どんなに良いものに見えようと、パンを異様にふくらませるパン種は事前にキャッチでき、信仰の健全な成長を続けることが出来るのです。

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ただイエス様と共にいる。

ここに徹する一日を送って参りましょう。

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