今日のみ言葉【No.939】(2014年11月14日)
しかし、わが主なる神よ、あなたはみ名のために、わたしを顧みてください。
(詩篇109:21)
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国民性を表すこんなジョークがあります。
沈没寸前の船から救命ボートに飛び降りなければなりません。しかし大波を恐れて乗客は躊躇しています。
船員は各々の国民性に合わせてこう言いました。
律儀なドイツ人には
「規則ではボートに乗ることになっています」
イタリア人の男性客には
「さっき美女が乗り込みましたよ」
英国紳士には
「ジェントルマンとはこういう時に乗り込む人のことを言います」
アメリカ人には
「今あなたがボートに飛び移ればヒーローになれる」
さて日本人に対してはどうでしょう?
「皆さん、もうボートに乗っていますよ」
だそうです。
大波の恐怖より人と異なる恐怖の方が大きいのでボートに乗り込む…、というわけです。
日本人は同調性が高く、他人と違うことを嫌います。
必然的にそれは横を見て自分の位置を決める人生となります。
「みんな」はどうしているか?
これは平常時には役に立ちますが、非常時には役に立ちません。
その「みんな」が揺れているからです。
普通ではない状況に置かれた時、自分を安定させるものは、絶対に動くことのない存在です。
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詩篇第109篇の記者は、異常な状態にさらされていました。
彼は高潔な人物で、誠実な態度と愛をもって人に接していました。
しかし、
「悪をもってわが善に報い、恨みをもってわが愛に報いる」
(詩篇109:5)
人たちに出会い、大変な苦しみを通らされます。
6節からはその悪しき人の呪いの引用が続きます。
何が原因でそこまで恨むのか理由は明らかではありませんが、とにかくこの悪しき人は強烈な否定的エネルギーをぶつけてきました。
詩篇の記者は経済的にも精神的にも追い詰められてきました。
「わたしは貧しく、かつ乏しいのです。わたしの心はわがうちに傷ついています。」
(詩篇109:22)
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しかし彼には動かぬ支えがありました。
それは、
「わが主なる神よ、あなたはみ名のために、わたしを顧みてください。」
(詩篇109:21)
とあるように、私を顧みていて下さる神の存在です。
天の彼方から私を見ていて下さり、
「彼らはのろうけれども、あなたは祝福されます。」
(詩篇109:28)
という確かな存在です。
ここに私たちの平安の支えがあります。
「神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。」
(第1ペテロ5:7)
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美紀ちゃんはどうしていいかわからなくなりました。
高校入試当日、数学の試験問題を開いた途端、頭が真っ白になってしまったのです。
自分は合格ラインすれすれの所にいるという事前の模擬試験の判定だけが頭の中をぐるぐる駆け巡ります。
頭は真っ白、心臓はバクバク、しばらくの間、本当にどうしていいかわからなくなってしまいました。
すると、後ろに座っている佐藤君から、小声でこんな声が聞こえてきました。
「主よ〜、主よ〜。」
教会の勉強クラスで一緒に学んでいた彼は、チャペルタイムでの聖書の話など一番聞いてない風だったのに、その彼が
「主よ〜、主よ〜。」
と試験官に聞こえないような小声で、うめきながら、祈っていたのです。
「ああ、佐藤くんも私とおんなじなんだ。でも彼は祈っている…」
美紀ちゃんは自分を取り戻しました。
そして、
「この試験会場にも神様はいらっしゃる。」
と気を取り直して数学の問題に立ち向かいました。
二人が揃って合格したことは言うまでもありません。
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神は見ておられる。
これを励ましとして、今日も平安の一日を送って参りましょう。
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