今日のみ言葉【No.1970】(2019年 3月23日)「全力を注いで」
だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。
(第1コリント15:58)
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イチロー選手が現役引退を表明しました。
記者会見で多くの質問が飛びましたが、その中に、
「これまで野球に費やしてきた時間が空くという前提で、どうされるのか」
と尋ねた記者がいました。
つまり、野球をやめたのなら、次はどのような人生を生きるのか、ということを聞きたかったのでしょう。
それに対してイチロー選手はこう答えました。
「多分、明日もトレーニングはしてますよ。それは変わらないでしょうね。僕、じっとしてられないから」
昨日、今日と変わらず、明日も同じことをする。
ここに彼の偉業の秘訣が見えるような気がします。
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聖書は既にそのことを語っています。それは
「いつも全力を注いで主のわざに励みなさい」
(第1コリント15:58)
です。
その背後には、キリストの復活という確かな土台があるからです。
どんなにトレーニングをしても、あのイチロー選手でさえ肉体は衰え、メジャー第一線から退かなければなりません。
私たちの肉体は滅び、やがて死を迎えます。
そうしたら、生きている間にやろうとしたことが全て無駄になってしまうわけです。
しかし、聖書は、死後に肉体の復活を迎える時があるというのです。
イエス・キリストを自分の罪からの救い主と信じる者は、栄光の体へと変えられ、死からよみがえり、永遠の祝福を神と共に過ごす人生が約束されています。
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それは理科の時間に習った昆虫たちの変態が理解の助けとなります。
水の中で暮らしていたヤゴがトンボになって、空中を自由自在に飛んで行きます。
あの醜い青虫が、死んだように動かない蛹になり、そして美しい蝶となり、花の蜜を吸いに飛び回ります。
何年間も暗い土の中に住むセミの幼虫は、ある夏の日の夜、土から外に出て、羽根を伸ばした成虫になり、土の中で出したこともない大きな音で鳴き出します。
そのように、私たちは今とは想像もできない朽ちることのない体として復活し、栄光に満ちた生活を生きるのです。
それは今の生活とつながっています。
今、私たちが努力していることは決してむだにならないのです。
復活は、今と死と未来を結び、神にある労苦をむだに終わらせることはせず、必ず実を結ばせ、
「あのことにはこういう意味があったのだ」
と誰もが納得できる結果をもたらすのです。
ですから、
「愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい」
(第1コリント15:58)
なのです。
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香さんは障害者の方の就職の斡旋とその後のケアのお仕事をしています。
ある程度の規模の企業・団体には必ず障害者枠があり、昔よりはずっと就業のチャンスが増えています。
事前に職場見学をし、十分な話し合いと面接をし、本人も担当者もこれなら大丈夫と確認を取ってから雇用が成立します。
ところが、「やはり行けない」と会社をお休みしたくなる人が多いのだそうです。
それはある程度理解できます。
しかし、自分で会社に「今日はお休みさせて下さい」と連絡を取れない人が結構多くいるのだそうです。
その人たちは
「自分からはとても言えません。私に代わって会社に連絡して下さい」
と彼女に頼んでくるのです。
さあ大変です。
「言う通りにしたら、これから何回もこの手で休みを取ってしまうのではないか。それは私の仕事か?第一、会社の方で何と言ってくるか。就職はダメになるか…」
彼女の心には不安が渦巻き、悩みに悩みました。しかし時間は限られています。
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香さんは決断しました。
「私は障害者の方々の味方。言う通りにしよう」
早速、企業の担当者に電話をかけ、
「今日は本人から休みだと連絡できないので、私が代理でお休みのお願いを致します」
と言うと、
「ああ、いいですよ。無理しないようにとお伝え下さい」
とのお返事をいただき、彼女はホッと一安心。
そして、
「連絡しました。無理しないでということでしたよ。今日は安心して休んでね」
と本人に伝え、その日は終わりです。
その後も数人、同じような事態が起こりましたが、休み許可の返事はこの一社だけでなく、数社に渡りありました。
するとどうなったでしょう。
彼ら彼女らの休みの依頼はその1回きりで、皆さん順調にお勤めを果たしています。
香さんは言います。
「ゆるしの力って、大きいんですね」
彼女はこの出来事を通して、改めてキリストの十字架による神の赦しの力を実感し、また、彼女の愛の労苦が報われたことを感じました。
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今日も全力を注いで主のわざに励み、愛の労苦がむだになることはないと信じつつ、一日を送って参りましょう。
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