今日のみ言葉【No.1834】(2018年 9月12日)「 神の祝福を受けるための訓練『単純作業』」
小事に忠実な人は、大事にも忠実である。
（ルカ16:10）
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果樹農家の奥様が面白おかしくこう話しておられました。
「うちのお父さんは寝ている時でも摘果作業をしている」
夜、きっと夢を見ていたのでしょう、空中で手を上げて摘果の手振りをしているのだそうです。
そこまで体に染み付いているくらい徹底しているのはさすがです。
この域に達するには単純作業の繰り返しが必要です。
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あなたが成長を目指すなら、単純作業を敬遠していてはいけません。
頭を使い、無駄を省いて効率よく仕事を進めることだけが神の国を前進させるのではありません。
むしろその逆に神の真理が用意されているのではないでしょうか。
昔から修道院では祈りと瞑想と、そして単純労働が日課とされている理由がそこにはあるように思われます。
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同じことを繰り返す単純作業のほうが頭を使わなくて済むので楽だという方もおられます。
しかしそれも程度問題で、長時間続けさせられれば拷問になります。
単純作業とは、言われたことに「ハイ」と言って従う従順の訓練なのです。
「なぜこんなことをしなければならないのか」
「なぜ私が」
「このことに何の意味があるのか」
そういった疑問を一切超えて、ただ「ハイ」と言い、自分の意志を他者の意志に従わせる訓練なのです。
これは一歩間違えれば、奴隷かブラック企業、マインドコントロールの世界になる危険性があります。
その点を十分意識した上で、あえて単純作業を自分に課す世界に飛び込んでみると、事前に予想していたのとは違う世界が広がってきます。
まず自分の忍耐力の無さに気づきます。
内からこんなにも不平が湧いて出てくるものかと驚きます。
そして我慢できない自分の弱さを上手に隠すために、単純作業の無意味さを理論立てて説明しようとします。
逃げる自分を正当化するのです。
それも効果がないとわかると、苦痛を和らげるために諦める自分が出てきます。
「どうしようもないんだ」
「しょうがないんだ」
それでも、
「こんなことをやらされているのは不当だ」
という思いを持ち続ける自分がいます。
しかし、やがてそれは傲慢なことなのだとわかってきます。
「こうやってさせてもらっているだけでも感謝なのかも知れない」
自分の気持が柔らかくなってくるのがわかります。
そこまで来たら上出来です。
「まだもう少しやっていたい」
と思っても、神様の方から
「あなたはもう出なさい」
と、そこからすぐに出されます。
神の御心にかなう、素直なあなたが出来上がったからです。
それから後は、どんなことも神の祝福として吸収し、その祝福をいただいて大きく強くなり、さらにその祝福を世の人に広めるあなたとして生きていくのです。
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私は大学の工学部出身ということもありますが、コンピュータの世界はMS-DOS3.0の真っ黒い画面にコマンドを入力することから始めました。
今は家中にパソコンが何台もあり、ペットを飼っているように世話しています。
田中信生先生がパソコン使い始めの頃、
「教えてくれ」
と電話がかかってきました。
恐れ多くも私の師匠ですから、
「いやそれは…、お近くにもっとお分かりの方が…」
と言って、やんわり断ろうとしたのですが、
「そこをなんとか頼む」
と謙遜に丁重に言ってこられたので、引き受けざるを得ません。
しかし内心、
「厄介なことになったなあ。こりゃ長くかかるぞ」
と思っていました。
電話でのサポートは画面が見えない関係上、わかりにくく、また、相手が初心者だとパソコン用語が通じず、
Ａ：「起動しましたか？」
Ｂ：「は？」
Ａ：「立ち上がりましたか？」
Ｂ：「あ、はい、今、電話を持って立ってます」
などという笑い話ともつかない実話があるくらいです。
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さて、田中先生と作業を始めてみると、意外や意外、スイスイ進むのです。
丸：「先生、そこではマウスの左側を1回だけクリックして下さい」
田：「はい、左クリック」
丸：「上から2番めを、今度は右クリック」
田：「はい、右クリックですね。やりました」
という感じで、実に素直なのです。
あまりにも素直で私の言うことを聞き過ぎるので、ついついこちらが尊大になり、調子に乗って乱暴な言葉になりました。
丸：「違う！そこは左！」
すると、「何だ、そのものの言い方は！」などとは返って来ず、
田：「はい、左ですね」
という小羊のような従順さに、私はだんだん恐ろしくなってきたのを覚えています。
田中先生は他のことでも同じです。
謙遜に相手の言うことを聞き、素直にその通り行い、パソコンでもスマホでも新しい物をどんどん吸収し、使いこなしておられます。
神は砕かれた素直な心を私たちの内に造り出すという方法でもって、大いに祝福を得させようとしておられるのです。
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単純作業を通して神はあなたに何かを教え、そのことを通してでなければ得られない性質をあなたに与えようとしておられます。
特に、神の意志に自分を服従させる資質です。
神様が与える祝福を自分のものとする今日の訓練を励んで参りましょう。
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