今日のみ言葉【No.1776】(2018年 6月12日)「 罪人と共なる神」
「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」
(マルコ2:17)
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「基督」という漢字の読みをご存知ですか?
きとく?きと?
これで「キリスト」と読みます。
実際に、「日本基督教団」や「国際基督教大学(ICU)」で正式名称の一部として使われています。
日本人クリスチャンなら当然覚えておくべき読み方かもしれません。
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さて、聖書特有の読み方の漢字があります。
それは今日の聖書箇所に出てくる「罪人」です。
これは「ざいにん」ではなく「つみびと」と読みます。
「ざいにん」なら刑法上の犯罪者のことを意味するでしょうが、「つみびと」となると違います。
それはヘブル語のアム・ハアレツ(地の民)と呼ばれる、律法を厳格に守らない人々のことを意味します。
イエス・キリスト当時の律法は、神がモーセに与えた律法に基礎を置いてはいましたが、ユダヤ人の生活様式の取り決めが上乗せされ、ある部分は曲解されたものとなっていました。
この律法を厳格に守った人たちがパリサイ人です。
律法を守る者はきよい者。守らない者はきよくない者。
パリサイ人はその基準で罪人たちを切り捨てていました。
しかし、イエス・キリストはそうではありませんでした。
アルパヨの子レビ(マタイ)の家に入り、食事を共にした情景がこのように記されています。
「それから彼の家で、食事の席についておられたときのことである。多くの取税人や罪人たちも、イエスや弟子たちと共にその席に着いていた」
(マルコ2:15)
ここに神の子イエスが地上に来られた意味が示されています。
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その当時のある人々が「罪人(つみびと)」と蔑まれて呼ばれる原因はいろいろあったことでしょう。
この世の様々な取り決めにすんなりと従える人もいますが、守りたくても守れない人もいます。
それは能力の問題でもあり、育てられた環境のせいでもあり、持って生まれた性格も影響しますし、その時の健康・経済状態にも依存します。
「そんな生き方はできない!」と自分に絶望したり、ヤケを起こして真面目な生き方を強制する家族から離れたのかもしれません。
聖書はその人々を「こんな人たち」と表現しています。
「こんな人たちが大ぜいいて、イエスに従ってきたのである」
(マルコ2:15)
虐げられてきた人は、この人が自分を愛してくれる人かそうでないかを敏感に嗅ぎ分けます。
彼らの直感は、
「この人は違う。何か違う。一緒にいてみたい」
と判断したのでしょう、続々と集まってきたのです。
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キリスト教信仰とは、罪人のための信仰です。
イエス様が彼らと共に食事をされたように、神は罪人を招き、愛をもって罪人と共にいようとなさいます。
これが福音です。
自分でも自分は正しい人間だとは思えない者を神は招き、その愛の中に置かれるのです。
「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」
(マルコ2:17)
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そのままの姿で、あなたは神の愛の中に置かれています。
今の自分のままで愛されていることを味わう一日として参りましょう。
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