今日のみ言葉【No.1539】(2017年 5月26日) 085 「ピラト」(2)

だれでも真理につく者は、わたしの声に耳を傾ける
(ヨハネ18:37)

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今やクロス(十字架)のアクセサリーは日本で大人気です。

十字架のネックレス、ペンダント、ピアス、ブレスレット、指輪…。

ほとんどの日本人は、これが古代ローマ帝国の死刑の道具であったとは意識していません。

イエス・キリストはこの十字架について死ぬために生まれ、全人類の罪の身代わりとして身を捧げられました。

しかしこのことをクロスのアクセサリーをつけている人に言っても、

「だから何?」「それとこれとは別でしょ」

という答が返ってきそうです。

これが「関わりを断つ」ということなのではないでしょうか。

ピラトはなるべく人格的関わりを避け、事実のみに重点を置く人でした。

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ピラトはイエス様と人格的関わりを持とうとはしません。

ただ単に目の前の「気が乗らないがやらなければならない業務」をできるだけ短時間で能率的に済ませ、仕事から早く解放されたいだけなのです。

ですから、

「あなたは、ユダヤ人の王であるか」(33節) → 「それでは、あなたは王なのだな」(37節)

と矢継ぎ早に質問をし、自分が既に持っているシナリオに合わせようとします。

「被告イエスは自分をユダヤ人の王と自称しただけであって、被告にはその能力もローマに対する反逆の意図も見られない。よって無罪。釈放する」

それは彼にとって一番安全な結論である「何の問題もなし」というものです。

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ユダヤ人、そしてイエス・キリストとの関わりを避けたピラトに対して、イエス様は彼に粘り強く真理を選び取ることを勧めています。

それが

「だれでも真理につく者は、わたしの声に耳を傾ける」
(ヨハネ18:37)

というピラトに対する呼びかけです。

人間という生きたものに触れるのを避けるのなら、無生物で客観的な「真理」に触れてみたらどうか、というイエス様からの申し出です。

ピラトを神の救いへと導こうとされているのです。

これは

「あなたは正しさを追求して審理をしている。客観的事実、真理を求めているのではないか。それなら、私の声に耳を傾けてみないか」

という意図が込められているイエス様の言葉なのです。

しかしピラトは真理を選ぼうとはせず、自分の身の安全をとろうとしました。

「真理とは何か」
(ヨハネ18:38)

彼はイエス・キリストの言葉を突っぱねてしまいました。

しかし、そのような人であっても、イエス様は最後の最後までその人の救いのことを気にかけておられるのです。

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イエス・キリストはどんな人でも救おうとされるお方です。

その粘り強い愛の中で養われている今日であることを新たに確認し、一歩一歩進んで参りましょう。

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