今日のみ言葉【No.1496】(2017年 3月18日) 072 「姦淫の場で捕らえられた女」(3)

「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」
(ヨハネ8:10)

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2020年の東京オリンピックを今から楽しみにしている方々も多いと思いますが、経済の専門家たちは「その後、まず間違いなく不況が来る」と予想しています。

事実、1984年以降、オリンピック開催国はほぼ例外なく、翌年の経済指数をダウンさせています(アトランタ五輪だけ例外)。

考えてみればそれも当然で、オリンピックに合わせて設備投資をするわけですから、大会が終われば仕事がパタッとなくなる業界が出て来るはずです。

では一般庶民はどうすればいいのでしょうか?

貯金?株?投資信託?

経済のプロのアドバイスは極めて地味なものです。

「デフレ、インフレにかかわらず、借金を減らすことに努めて下さい」

だそうです。

人生の借金とは、私たちが神から離れて生きてきた数々の罪です。

イエス・キリストの罪の赦しを得た人生は、本当に解放された人生となります。

ヨハネ8章の姦淫の女は、イエス様と出会い、その人生を歩むように導かれました。

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イエス様の

「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」
(ヨハネ8:7)

という言葉を聞いた群衆は自分たちの罪を示されました。

そして、

「これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き」
(ヨハネ8:9)

という状態になり、人々は次々と去っていきました。

イエス・キリストを訴える口実として姦淫の女を捕まえ、利用しようとした律法学者・パリサイ人も、もはやそこにはいません。

その場面をヨハネはこう描写しています。

「ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。」
(ヨハネ8:9)

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もしも私がこの女の立場にいたら、そそくさと逃げ出します。

私を責め、追求する人たちがいなくなったのですから、今が絶好の機会です。

まだイエスという名の男の人が近くにいますが、地面に物書きをしているので、隙を見てパッと走り出せば捕まらないでしょう。

ところが、女はそうすることをせず、そこにいたままでした。

なぜでしょう?

それは、次にイエス様が女に対して語りかけられた言葉にヒントがあります。

「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」
(ヨハネ8:10)

女が逃げて行かなかったのは、どこにどう行っても、罰する者がついてくるからです。

その人が常にいて自分を罰しようとするので、どこに逃げても無駄だったのです。

それは誰でしょう?

そうです。その通りです。

この女自身が自分を罪に定め、自分で自分を罰していたのです。

姦淫の女は自分をゆるしていませんでした。

「誰か早く私を罰して下さい!」

彼女の声にならない心の叫びが聞こえてきそうです。

あきらめきった女が逃げ出さない理由がここにあるのではないでしょうか。

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イエス様はこの女に対して、

「女よ、もう誰もいないよ。あなたを罰する者はいないんだよ」

と教えてあげたのではありませんでした。

この女が、「本当にそうなのか?」と自分で自分のことを確認できるように、あえて質問されたのです。

人は教えられたら抵抗するからです。

しかし、自分で自分に対する答を出すと、人はそれを受け入れ、行動を変えることが出来るようになります。

「主よ、だれもございません」
(ヨハネ8:11)

これが彼女の答えでした。

「ここに誰もいない。私を罰する者は誰もいない…」

彼女の心にこの答えが繰り返しこだまし、染み渡っていったことでしょう。

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そしてイエス様の最後の言葉が彼女に投げかけられました。

「わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように」
(ヨハネ8:11)

ただ一人、この女を罰する資格のある人がイエス・キリストでした。

しかしそのイエス様が、

「わたしもあなたを罰しない」
(ヨハネ8:11)

とおっしゃられたのです。

それは彼女の罪をうやむやにするということではなく、ご自分がその罪の罰を代わりに受け、十字架で死刑に処せられるという決意を秘めた言葉です。

彼女の罪の問題は完全に解決され、その場から解放されました。

後はどう生きても自由。

それからは、あくまでも自分が受けた恵みの応答として生きるという、新しい生き方の指針が示されています。

「お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように」
(ヨハネ8:11)

これを命令と受け取り、それに服するということではなく、姦淫の女は、嬉しくて嬉しくて、もう罪を犯さない生活を続けていったことでしょう。

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イエス・キリストとの出会いは、あなたを罪から解放する出会いです。

「みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」
(ヨハネ8:10)

というイエス様からの問に、自分の答を出す一日として参りましょう。

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