今日のみ言葉【No.1497】(2017年 3月21日) 073 「生まれつきの盲人」(1)
イエスが道をとおっておられるとき、生れつきの盲人を見られた。
（ヨハネ9:1）
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「なんで米沢は冬雪が降るんだ！？」
私の学生時代、そう聞いてきたのは仙台からやって来た友人です。
雪国米沢で生まれ、米沢で育った私の答は、
「雪が降るから冬なんだ！」
しばらく話は平行線でした。
彼が持つ冬のイメージは、青空に太陽がさんさんと輝き、寒いながらもスッキリした天候です。
太平洋側の冬とはそういうものですが、日本海側は違います。
どんよりと重苦しい雲がたちこめるのが空であり、そこから雪が舞い降り、寒さに負けないで生きるのが冬なのです。
ですから、お日様の顔を見ない日々が1週間続いたとしても、私にとっては当たり前の冬で、何の不自由も感じませんでしたが、友人にとっては耐えられない日々だったのです。
彼はその週末、太陽の光を浴びに実家のある仙台に帰ったようです。
求めるべきものを知っている人はそこに戻ろうとします。
ヨハネ9章に出てくる生まれつきの盲人は、目が見えるようになりたいというイメージすら湧かない人でした。
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イエス様の評判を聞き、癒しを信じてやってきた二人の盲人の記事がマタイ福音書にあります。
「ふたりの盲人が、『ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい』と叫びながら、イエスについてきた。」
（マタイ9:17）
一方、ヨハネ9章の生まれつきの盲人はこの二人とは違います。
彼はイエス様がどんな人かを知りません。
彼には癒しを求める術（すべ）もなく、それどころか、癒されたいという意志すら持っていませんでした。
マタイ福音書の二人の盲人は、「回復」したいという熱烈な希望を持っていました。
彼らには見えるようになりたいというはっきりとした「目標」がありました。
しかし、ヨハネ9章の盲人は、生まれつき目が見えなかったので、「回復」を考えようにもどこに「回復」したらいいのかわかりません。
癒やされて健康になる、という「目標」を持とうにも持つことができず、昨日生きてきたように今日も生きる。
毎日をそのように繰り返すだけが彼の人生だったのです。
この人に、イエス様の方から目を留められたのです。
「イエスが道をとおっておられるとき、生れつきの盲人を見られた。」
（ヨハネ9:1）
彼は自分が見られていることを知りません。
しかし、この人が知らない内にイエス様から目を留められていたように、私たちも今までずっとイエス様から見られていたことを忘れてはなりません。
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「癒されたあなた」という明確なイメージを持って見つめておられるイエス・キリストの存在があることを心に留める一日として参りましょう。
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