今日のみ言葉【No.1420】(2016年11月25日) 047 「裏切ることを予告されたユダ」(1)
時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、機会をねらっていた。
(マタイ26:14-16)
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イスカリオテのユダという人物は、「イエスを裏切った弟子」として一般的に有名ですが、非常にわかりにくい人でもあります。
サタンが介入すると、物事は途端に難解になるからです。
それとは全く対照的に、イエス・キリストの態度は一貫して明確です。
自分を裏切る者をも愛するキリストの愛と、その愛を一身に浴びながら、全く愛を感知しないユダ。
それでも彼を愛し続け、最後まであきらめずに彼の心と出会おうとされ、人格的に接したイエス様の姿がそこにはあります。
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イスカリオテのユダはイエス様を銀貨30枚で売りました。
「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」
(マタイ26:15)
という言葉は、当時、一般的な商売人が商取引をする時に使う言い回しです。また、銀貨30枚は奴隷を売買する値段でした。
つまり、ユダはキリストよりも自分を上に置いていたのです。
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救い主イエス・キリストに従うよりも、自分がイエスなる人物を操作する。
その意識は言葉の上でも表れています。
弟子たちの中に自分を裏切る者が出る、とイエス様が予告された時、ユダ以外の弟子たちは
「主よ、まさか、わたしではないでしょう」
(マタイ26:22)
と、「主」という言葉を発しましたが、ユダは「先生」という言葉を用いました。
「先生、まさか、わたしではないでしょう」
(マタイ26:25)
イエス様を神としてではなく、単なる人間のひとりとして見ていることがこの言葉遣いからうかがえます。
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ところで、ユダは欲のゆえにイエス・キリストを裏切ったというのが定説ですが、彼はイエスという人物が本当に救い主かどうか試したのだという説もあります。
救い主であるはずなのに、ローマ帝国をやっつけないで、貧しい人々を助けることしかしていないようにユダの目には映ります。
もしかしたら、窮地に落ちた時にスーパーパワーが発揮されるのではないか?
そこで彼はイエス様を祭司長たちに捕らえさせ、命の危険にさらさせ、メシヤとして覚醒させようとした、という説です。
もしかしたらそういう思いもあったのかもしれません。
しかし、それはやはり「操作」です。
自分が上に立って、神を操作しようとする愚。
人間は自分がそうしていることが分かりません。
コントロールされ、犠牲にされる者からの愛のみが、この人の目を開くのです。
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トータル・カウンセリング・スクールの授業の中に、「ほめる」という演習があります。
上からでなく下からほめる、つまり、自分を下の立場に置き、謙遜に相手を見る。
するとその方の素晴らしさが見えるので、その点を認め、賞賛するというほめ方です。
講義ではわかったつもりになっていますが、実際の演習ではなかなかそうは行かないものです。
たとえば、
「子供のこと、怒らない、怒らないと思いながら、つい怒ってしまうのよね…」
「怒りんぼママは、子どもに悪影響だよね」
と子育て中のお母さんが、ボソッと自分を責めるようなことを言ったとします。
「大丈夫。お子さん、大物になりますよ」
と、的外れなことを言ってしまうのは、その否定的状況に巻き込まれたくない、という逃げの意識の現れです。
励ませば、一応それは肯定的表現であり、無難でもあるので、自分の立場は守られます。
しかし、ほめたつもりで、実はそれは相手を上から操作しているのだ、とは気がつかないものです。
このような時に、
「そう思えるお母さんに育てられたお子さんは、どんなにおもいやりの深い人へと成長できるでしょうか」
「子供のせいにせず、お母さんが重荷を負っておられるのは本当に素晴らしいです」
とはなかなか言えないものです。
人間はわかっているようで分かっていない。
外側から愛されるということによってのみ、自分の内側を誤りを認めることができます。
変革の道を歩み出すのはそれからです。
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ユダのすべてを、イエス様はご存知でした。
自分を見下し、コントロールしようとし、最後には裏切ることを知っていて、一緒にいる。
ここにイエス様の愛を理解するための秘密があります。
あなたがどんなに人を見下し、神を見下していても、神の愛はあなたと共にあります。
そのことに目が開かれる朝でありますように…。
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