今日のみ言葉【No.1479】(2017年 2月20日) 067 「サマリヤの女」(4)
イエスは女に言われた、「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい」。
(ヨハネ4:16)
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地球上の水の97.5%は海水です。
これを飲むと、体内の塩分濃度を下げようとして、人は喉の渇きを覚えます。
大至急、真水を補給せよというサインです。
もし真水がなくて、代わりに海水を飲んでしまったら、もっとひどい渇きになって生命が危険な状態になります。
さて、私たちが使える淡水(真水)はたった2.5%です。
ところが、そのうちの約7割が北極や南極の氷となっていて使えません。
さらに地中深くにある水、生物の体内にある水、汚染されていて使えない水等を除くと、実際に使える水の量は地球全体の0.01%しかないのだそうです。
命を支えるのに必要な真の水は本当に貴重なのです。
イエス・キリストはサマリヤの女にこの貴重な「生ける水」を与えようとされました。
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本当の必要を満たすためには、本当の問題に手を触れなければなりません。
それが16節のイエス・キリストのサマリヤの女に対する質問でした。
「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい」
(ヨハネ4:16)
今まで「生ける水」の話をしてきたのに、ここに来て急に話題が変わりました。
なぜでしょう?
それは、彼女が持っている「生ける水」のイメージを修正するためです。
女にとっての「生ける水」とは自分にとって便利この上ない水のことでした。
・どこへも行く必要がなく、自分の家で汲める水。
・重労働から解放され、人の視線もなくなる。
・枯れる心配のない泉だからずっと安心
サマリヤの女が考える「生ける水」とは、自分の生活を助け、楽にしてくれるものでした。
しかし、イエス様が与えようとしている「生ける水」とは、
「永遠の命に至る水」
(ヨハネ4:14)
のことなのです。
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イエス様の質問は、彼女が昼間に水くみに来なければならなくなるようにした根本の原因に触れています。
それは他の女たちの存在だと彼女は考えていたことでしょう。
「あの人たちさえいなければいいんだ」
ですから、人がいない昼間に井戸に来たのです。
しかし、それは表面的なことで、その奥には彼女の結婚関係の問題がありました。
イエス様はそこを突かれたのです。
では、今同棲中の男と正式に入籍して、今後は離婚をせず、ずっと結婚関係を続けることが真の解決かというと、そうではないでしょう。
5回離婚したという結婚関係の問題の更にその奥に真の問題があり、イエス様はその点を実に明確にあらわにされたのです。
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サマリヤの女の真の問題は、「渇き」でした。
人は自分の心がカラカラに渇いていることを感じると、それを満たすものを求めます。
ある人は富を得れば満たされると考え、ある人は自分の好きな物を集めれば満たされると思い、ある人は美しい場所に行ったら満たされると思い、ある人は素晴らしい音楽を聞いたら満たされると思います。
それら一つ一つの価値は否定されるべきものではありません。
しかし、たとえばお金を例に取ると、最初は10円で満足していたのに、次は100円を求め、やがて千円では満足できなくなって1万円でなければ…、と思うようになり、もうその時には足元に落ちている10円玉には気がつかなくなります。
渇きを満たすためにどんどんエスカレートするのです。
サマリヤの女は心の渇きを異性で満たそうとしました。
5回の離婚原因が全て不倫やDV等、男性側の原因であったのなら、「もう結婚はこりごり。卒業しました」となってもおかしくはないはずです。
ところが、彼女は現在6人目の男性と一緒に暮らしています。
喉の渇きを癒すために海水を飲み、さらに渇くのでもっと海水を飲み…、というような生活だったと言えます。
イエス様は、彼女の心の渇きを満たす「生ける水」を与えようとされたのです。
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イエス・キリストは、あなたの心の飢え乾きを満たして下さる御方です。
真水をいただく方向へと向かう一日として参りましょう。
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