今日のみ言葉【No.1476】(2017年 2月16日) 067 「サマリヤの女」(1)

時は昼の十二時ごろであった。ひとりのサマリヤの女が水をくみにきた
(ヨハネ4:6-7)

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遠くに知り合いの姿が見えたら、あなたはどう反応なさいますか?

(1)サッと別の道やお店に入って遭遇を避ける。
(2)「歩きスマホをしてて気づかなかった」等の言い訳ができるように演技を始める。
(3)心の中で「気づかないでね」と願いながら下向きで歩き続ける。

「どれも皆当てはまらない。何これ?」と思う人も多いことでしょう。人付き合いにあまり問題を感じない方々です。

しかし、人付き合いが苦手な人にとって、この3つは「あー、あるある」と思い当たることばかりです。

ヨハネによる福音書第4章に登場するサマリヤの女も、人との接触を避けていました。

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それは

「時は昼の十二時ごろであった。ひとりのサマリヤの女が水をくみにきた」
(ヨハネ4:6-7)

というところから読み取れます。

現代日本のように水道が完備されている時代ではありません。

歩いて井戸まで行って、深い所から水を汲み上げ、水の重さをずっしりと感じながら歩いて家に帰るのです。

水汲みは重労働ですから、朝夕の涼しい時にするのが最も効率的です。

当然のことながらその時間帯には多くの人が集まりますから、順番を待っている間、おしゃべりをしたり、噂話に花を咲かせたりして時を過ごすことになるでしょう。

サマリヤの女はこの時間を外して、暑い盛りの「昼の十二時」に水を汲みに井戸までやって来ました。

誰も来るはずのない、誰もいないはずの時間。

それは彼女にとって最もホッとする時でした。

涼しい時間は体にとっては楽ですが、人々の視線を受けながら、あのヒソヒソ話は私のことだろうと感じながらの水汲みになっていたのです。

その時間を忍耐してやり過ごすより、炎天下の水汲みの重労働の方が楽。

彼女がそう考えるには理由がありました。

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後に彼女はイエス様からこう言い当てられます。

「あなたには五人の夫があったが、今のはあなたの夫ではない。あなたの言葉のとおりである」
(ヨハネ4:18)

もし口やかましい女たちの井戸端会議の声が聞こえたとしたら、きっとこんなふうになっていたでしょう。

女1:「バツイチなんてもんじゃないよ。バツ5なんだって」
女2:「でも旦那さんいるみたいじゃない?」
女3:「今の人とは同棲中らしいよ」

サマリヤの女が人を避けるのももっともかもしれません。

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この女と、イエス様は会って下さいます。

しかもご自分から

「水を飲ませて下さい」
(ヨハネ4:7)

と願い出てです。

キリストの方から声をかけてくださるので、私たちは出会うことができるのです。

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イエス様は声をかける御方です。

今日も耳を澄まして、その御声に応答する一日として参りましょう。

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