今日のみ言葉【No.1336】(2016年 7月23日) 018 「食事に招いたパリサイ人」(2)

ただ、内側にあるものをきよめなさい。そうすれば、いっさいがあなたがたにとって、清いものとなる。
(ルカ11:41)

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『カエルを食べてしまえ!』(ブライアン・トレーシー著)というビジネス書の冒頭に

「もし2匹のカエルを食べなければならないのなら、醜いほうから食べよ」

と書いてあります。

つまり、難しくて大変な方からとりかかりなさいということです。

そちらの方が重要だからです。

しかし、ついつい私たちは、どうでもいいことから先にやってしまいます。

その方が簡単だからです。

そして、何かやっている、忙しい、という状態を作り上げれば、あちらの大変な仕事をやらなくてもいいという言い訳が生まれます。

ただし、それでは、毎日が順調に回っているように見えますが、問題解決や自分の目標を実現する方向には一歩も進んでいません。

パリサイ人たちが内側の心をきよめるという大事業を行わずに、外側にばかり注意と神経を払っていたことは、そのような人間の心理が無意識に働いていたのでしょう。

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イエス様はパリサイ人の罪、すなわち、外側を繕って、実は本当に重要な心をなおざりにしている姿を指摘しています。

彼らは儀式・形式的部分については、重箱の隅をつつくように気にしていましたが、心のきよさや神様への愛にはほとんど関心を払っていませんでした。

外側をきちんとしようとすればするほど、内側に触れなくてすむからです。

そうは言っても、外側をきよめたら、内側までもきよくなるかというと、多少はスッキリした気分になるかもしれませんが、長続きはしないことを皆さんも味わっておられることでしょう。

むしろイエス様はこう言っておられます。

「ただ、内側にあるものをきよめなさい。そうすれば、いっさいがあなたがたにとって、清いものとなる。」
(ルカ11:41)

ここで注目すべきことは、内側をきよめれば外側もきよまる、ではなく、外側どころか、

「いっさいがあなたがたにとって、清いものとなる」

と言われた点です。

これは聖書の約束です。

あなたの外側の行為のみならず、あなたが変えたいあの人たちのことも、一切が清くなり、気にならなくなるのです。

あれほどあなたを煩わせていたあの人が、清く感ぜられ、問題とはならなくなるとは何と素晴らしい神のわざでしょうか。

誰が清くならずとも、私自身の心が清くさせられると、

「いっさいがあなたがたにとって、清いものとなる」
(ルカ11:41)

という世界が現実のものとなっていきます。

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その一つの例として、この御言葉メールでN君のことを取り上げたことがあります。

2015年1月20日の記事です。

「今日のみ言葉メール」は全て過去記事が保管されており、転載も基本的に自由ですので、神様の栄光のためにご活用下さい。

以下、その時の記事を再掲します。

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今日のみ言葉【No.959】(2015年 1月20日)

N君は校内暴力がひどいので何とかならないか、と米沢の教会に送られてきました。

一緒に寮生活をして1週間たったある日、顔を腫らして帰って来ました。

私たちはビックリして、

「どうしたんだ?」

と聞くと、

「米沢ってのはヤクザが多いですね。目をつけられてやられちまいました。」

私はその繁華街の現場をよく知っていたのですが、一度もヤクザ風の人や不良少年たちを見たことがありません。

しかし、どうやらN君には見えるらしいのです。

同じものを心に抱えている者同志、「ピン!」と来るものがあり、わかるらしいのです。

その彼と3年間、教会で寮生活を共にしたある日、こう言うのです。

「米沢も最近は良い街になりましたね。ヤクザを見かけなくなりました。」

いいえ、米沢は3年前と同じです。

変わったのは彼の心の中です。

彼の心が神様によって変えられたので、悪に共振する心の部分が消え失せ、たとえ目の前にそのような人が歩いていても、全く目に入らなくなったのです。

神様は私たちを変えて下さり、勝利の人生へと運んでくださいます。
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イエス・キリストを心に迎え入れる時、私たちの罪がゆるされ、内側がきよくされます。

今日もいっさいが清くされている世界を、喜びを持ちながら歩んで参りましょう。

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