今日のみ言葉【No.1307】(2016年 6月18日) 008 「汚れた悪霊につかれた男」(3)

みんなの者は驚いて、互に語り合って言った、「これは、いったい、なんという言葉だろう。権威と力とをもって汚れた霊に命じられると、彼らは出て行くのだ」。
(ルカ4:36)

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認知症はアルツハイマー型の人が多いのですが、少数ながらレビー小体型の人がいます。

この方々は幻視を見る、ということは介護関係者の常識です。

「知らない人が歩いていった」とか「布団の上に猫がいてこっちをじっと見ている」等の現実には無いものが脳の中で作り出されて見えるという症状です。

医療が発達する以前、このような症状は悪霊の仕業として見られていたこともありました。

ですから牧師対象のセミナーでは、悪霊現象なのか医学的症状(認知症、精神病等)なのか見分ける目を養う必要がある、と習います。

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正確な判断を下すことはなかなか難しいので、慎重に吟味を重ねる時間が必要なのですが、ルカ4章の個所から学べることは以下のようなことです。

悪霊は…、

(1)人間が神を信じるのを妨げようとします。

イエス様に心を開いて信じ受け入れようとする時、強い妨げや、やめさせようとする力が働く時があります。

これは悪霊の働きではないかとまずチェックすることが最初の対処法です。

(2)人を人格的に支配し、破壊しようとします。

悪霊に触れるきっかけとなるもの(オカルト、占い等)との関係をすみやかに切ることが肝心です。

(3)時には悪霊自身が言葉を発することがあります。

対処法は前向き肯定的言葉を使うことです。神の御言葉の前にサタンは退けられます。

(4)イエスの名によって命じると悪霊は退散します。

「権威と力とをもって汚れた霊に命じられると、彼らは出て行くのだ」
(ルカ4:36)

悪霊はイエス様の存在を以前から知っていて、近づかれただけで恐れます。

イエス様は「権威と力」を持った御方だからです。

この「イエス様の名によって」命じられると、悪霊は出て行かざるを得なくなります。

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大事なことは、イエス様が示したような「理解と保護」です。

悪霊に対しては「退け!」と厳しい態度をとっても、人間に対しては愛をもって接することが基本的態度です。

このラインを崩さずにいることが神と共に歩む秘訣です。

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キリストの愛の中を歩む一日でありますように…。

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