今日のみ言葉【No.1126】(2015年 9月 8日)

主はこう言われる、バビロンで七十年が満ちるならば、わたしはあなたがたを顧み、わたしの約束を果し、あなたがたをこの所に導き帰る。
(エレミヤ29:10)

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今年、平成27年(2015年)は、日本がポツダム宣言を受け入れて無条件降伏し、第2次世界大戦が終わった昭和20年(1945年)から数えてちょうど70年です。

全く戦争を知らない昭和20年生まれの人が今年70歳になるのですから、戦争を実際に体験し、記憶に残っておられる方々は75歳以上でしょう。

昨年の総務省の統計を見ると、この層は人口の1割以上を占め、約1500万人いらっしゃいます。

終戦の年から70年経った現在の日本を見て、この方々は何とお感じになっていることでしょう。

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エレミヤ書第29章は、バビロンに捕囚された人々へ書いたエレミヤの手紙です。

捕囚には第1次、第2次と段階があり、最初にバビロンに連れて行かれた人々へ宛てて書かれた手紙です。

異国の地に連れられて行った人々にとって、早く故国に帰れることが最大の願いです。

しかしエレミヤの預言は、

「主はこう言われる、バビロンで七十年が満ちるならば、わたしはあなたがたを顧み、わたしの約束を果し、あなたがたをこの所に導き帰る。」
(エレミヤ29:10)

というものでした。

70年後ということは、事実上、もう帰れないのです。

「嫌で嫌でたまらない。こんな所からは今すぐにでも逃げ出したい!」

と思う土地に、

「死ぬまでいなさい。そしてそこで生きなさい」

と言うのですから、エレミヤの預言は彼らにとって到底受け入れられるものではありませんでした。

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しかし驚くべきことに、これは神の希望の計画だというのです。

「主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。」
(エレミヤ29:11)

バビロンに捕囚された初代の人々は、それまでの神への反逆の罪ゆえの裁きを下されたのですから、それは当然です。

しかし、2代目、3代目の子孫たちは別です。

彼らが希望ある将来を持つためには、初代の人々が悔い改め、神に立ち返り、真の礼拝を捧げ、信仰を継承していくことが必要でした。

そのための試練だったのです。

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今すぐ苦難から解放されて、希望と平安の毎日を歩みたいものです。

私たちはそのように神様に祈りますが、毎回必ずそうなるわけではありません。

むしろ、祈りが裏切られ続けている、という感覚を持っている人もおられるのではないでしょうか?

しかしその祈りは、70年後に聞かれるのだ、としたらどうでしょうか?

あなたへの直接の希望と平安にはつながりませんが、子や孫の希望と平安が神によって必ず実現されるのだとしたら、日々の祈りは決して無駄にはなりません。

また、その神の御心が理解できると、自分が生きている間に報われなくても、70年後に与えられる神の祝福を夢見て、不思議な平安に包まれるのです。

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私は自分が教えた教会学校の子どもの死に立ち会ったことがあります。

小学生の時に教会学校に来ていて、クリスチャンのおじいちゃん、おばあちゃんから、

「うちの孫で、大変手を煩わせるでしょうが…」

とお願いされた男の子が、20歳になった年に病気で亡くなったのです。

危篤と聞いて駆けつけた時、病室のドアからちょうど出て来られたドクターから、

「残念でした。1分前に亡くなられました。」

と告げられた時の空しい思いは忘れられません。

それから数時間、私は一人で彼と共に病室にいました。

その時には、両親は離婚。母親は病気で入院中。祖父母も入院中。

誰も来る人はいなかったのです。

唯一の近親者は、遠方に住む伯父さんです。その方が到着されるのを待ち、彼のご遺体を委ねました。

伯父さんはクリスチャンではありませんでしたので、彼の葬儀はキリスト教式で行われることはありませんでした。

私にとっては、一切の祈りと伝道は無であった、としか感じられませんでした。

しかしあれから20年たって、その伯父さんが教会に来ておられるのです。

神のご計画とはわからないものです。

全て可能な手段が終わったところから、神の命の時計の針が刻み出すのでしょう。

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「だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」
(マタイ6:34)

神のご計画に信頼し、今日一日だけの歩みを全うして参りましょう。

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