今日のみ言葉(2011年5月5日)【No.46】
「神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり、また、わたしたち自身も、神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるようにして下さるのである。」
(コリント人への第二の手紙1:4)
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今日の聖句で、「神は、いかなる患難の中からもわたしたちを救い出して下さり」とは書かれていないことに注目しましょう。正しくは、「神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり」です。
患難や試練が全くない小春日和のような毎日を歩ませてあげよう、ではないのです。神は患難の中に人間を置いたままにし、そこで神の慰めを味わわせるというのです。
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その理由は2つあります。1つは、あなたはその患難に耐える力を持っているからです。高齢者の方の介護で目にするのは、自立できるのに周りから世話を焼かれすぎると、いつの間にか今まで自分で出来ていたことが出来なくなることです。神はあなたが「この試練を通れる人物だ」と見込んでおられるからこそ、必要な力づけを与えるだけにしているのです。
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2つ目は、「あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるように」なるためです。試練の中を通る力があると言われても、やるのは自分ですから、孤独と不安の闇の中を通ります。ですから、そこで得た神の慰めは本当に力になります。
そして、同じ言葉でも、体験者のみが持つ力強さを身につけていくのです。
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たとえば、今回の震災の影響を受けなかった人が避難所生活をする人に向かって、
「大丈夫、何とかなるものですよ」
と言っても、「あなたに一体何がわかる!」と、慰めになるどころか反感を買いかねません。
しかし、阪神淡路大震災を実際に経験した人から、
「大丈夫、何とかなるものですよ」
と言われたとしたら、ジワッとした慰めを感じ、心に勇気が与えられます。
そのために、今のあなたは試練の中で神の慰めを味わっているのです。
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あなたを慰めて下さる神がおられます。そして、あなたを通して慰められる人が将来備えられていることを心に覚えて参りましょう。
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