今日のみ言葉【No.1251】(2016年 3月23日)

彼らは皆そのぶどうの木の下に座し、そのいちじくの木の下にいる。彼らを恐れさせる者はない。
(ミカ4:4)

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無差別テロが相次ぐ世界となっています。

実際に人命や建物に被害が出るだけでなく、サイバーテロと言ってコンピューターの世界でのテロも広範囲に激しさを増しています。

マイクロソフト社には2015年だけで数千件の被害報告が寄せられています。

企業ではこのようなテロを1度受けただけで、新たな防止策に予算を費やし、更に個人情報の漏洩の補償をせねばならず、平均して1200万ドルの被害となるそうです。

私たちは何も心配せずに安心して暮らせる世界に生きているのではなさそうです。

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ミカ書第4章では、裁きと滅びの預言から一転して、終末時に救い主(メシヤ)が再臨した後の平和な状況を描いています。

「彼らは皆そのぶどうの木の下に座し、そのいちじくの木の下にいる。彼らを恐れさせる者はない。」
(ミカ4:4)

春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)。穏やかな日差しさえ感じさせる一文です。

このような日々はイエス・キリストの再臨後に実現する世界です。

現代はまだまだそこまでは到達していませんから、恐れながら、安全を確かめながら生きる世界に私たちはいます。

しかし

「彼らを恐れさせる者はない」
(ミカ4:4)

と断言してくださる方がおられ、それは必ず実現する未来なのだ、と、確実な未来から不安定な現在までの線を引いて結んでみるのです。

そうすると、私は何をなすべきか、という、今自分がすべきことが見えてきます。

そしてそれは決して無駄には終わらないのです。

「だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。」
(第1コリント15:58)

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S姉は乳ガンが発見され、それから数年間、治療の日々を送りました。

乳ガンになった女性には、なった人でないとわからない心の痛手があります。

もちろん病院でもその点を配慮し、患者さん同士の定期的な集いがあります。

しかし病院ですから、あくまでも「治す」ことに重点が置かれます。

ですから、当然、

「私はこうやって元気になった」

「このようにして頑張っています」

という方向に内容が向けられます。

結果的にその集いは、前向きで強い人は残り、

「やってもやっても効果が上がらない」

「もうどうしようもない」

と弱音を吐いてそれを受け止めてもらいたい人は、いつの間にか来なくなる、ということになります。

S姉もその一人でした。

「頭ではわかっても、そうできない自分をそっと受け止め、理解してくれる人がいたら…」

彼女は乳ガンの治療中から、自分と同じような方々の助けになりたいと勉強し、乳ガン専門のアドバイザーの資格を取得しました。

「もう再発はありません。大丈夫です。」

と医師から太鼓判を押されるまで10年。

そして今や「私もあなたと同じだったのよ」と、悩みを抱える女性患者さんたちを支える存在として働いておられます。

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現実の苦労は絶えませんが、将来必ず恐れを無くしてくださる方が来られるのだと信じて、今日の課題にチャレンジして参りましょう。

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