今日のみ言葉【No.1243】(2016年 3月12日)
しかしシオンの山には、のがれる者がいて、聖なる所となる。
(オバデヤ1:17)
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ハリソン・フォード主演の映画「インディ・ジョーンズ」シリーズでは、第1作と第3作がある意味「聖書的」です。
というのは、第1作目ではモーセの石版を入れた聖櫃を追い求め、第3作では最後の晩餐でキリストが使った聖杯を探し求めるというストーリーだからです。
娯楽映画ですから、これらはあくまでストーリー上の存在です。
しかし、第3作の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」ではエドムの土地の古代都市遺跡ペトラがロケ地となっていますので、一見の価値があるかもしれません。
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オバデヤ書の前半はエドムへの裁きが、そして後半にイスラエルの回復の預言がされています。
エドムとはヤコブの兄エサウの子孫のことです。
血縁関係においては親族でありながら、歴史的に見ると関係は良くありません。
古くは出エジプト時にイスラエルが最初に戦ったアマレク人は、エサウの孫でした。
エドム人の性質が決定的に明らかになったのは、南ユダ王国が強大なバビロニア帝国に滅ぼされる時です。
彼らは敵と戦って救助してくれるどころではなく、むしろバビロニアに加担し、エルサレムを略奪しました。
その罪を神は見逃さず、預言者オバデヤによって完全なる滅亡が宣告されます。
「あなたはその兄弟ヤコブに暴虐を行ったので、恥はあなたをおおい、あなたは永遠に断たれる。」
(オバデヤ1:10)
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罪を犯したという点では、イスラエルも同じです。
彼らも神の裁きの下、滅亡を味わいます。
2つに分裂した王国は、紀元前722年に北イスラエルがアッスリヤによって滅ぼされ、紀元前586年に南ユダ王国がバビロニアに滅ぼされ、バビロンに補囚されていきます。
しかし、イスラエルは永遠に歴史から絶たれるのではなく、回復の希望が預言されています。
「しかしシオンの山には、のがれる者がいて、聖なる所となる。」
(オバデヤ1:17)
イスラエル全てではなく、イスラエルの中の「残りの者」が回復されるのです。
「残りの者、すなわちヤコブの残りの者は大能の神に帰る。」
(イザヤ10:21)
いつの時代にも神に立ち返る者はいます。
その人にアブラハムの契約が適用され、神に帰りだす人が続々と起こされ、その人々を通して神の祝福がこの世に流れ出ていくのです。
これはユダヤ人だけでなく、今や全人類に適用されるようになりました。
あなたもその一人として生きることができます。
それは全てイエス・キリストが十字架で私たちの罪を負い、彼を信じるだけで罪赦され、アブラハムの契約を受け継ぐ者として認められるという福音のおかげです。
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あなたが生きているという存在によって神の祝福が今日も流れていることを感謝し、キリストの下にとどまり続ける一日として参りましょう。
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