今日のみ言葉【No.1229】(2016年 2月18日)

イスラエルよ、わたしはあなたを滅ぼす。だれがあなたを助けることができよう。
(ホセア13:9)

イスラエルよ、あなたの神、主に帰れ。あなたは自分の不義によって、つまずいたからだ。
(ホセア14:1)

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「好きだけれど嫌い」

「そばにいたいけど離れていたい」

このような相反する2つの感情が同居している状態を「アンビバレンス」と言います。

二重人格者ということではなく、人間として当然あっておかしくない状態です。

神様は人間以上に複雑な御方ですから、様々な思いを同時に持っておられます。

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今日の聖句は対照的な2つの聖書箇所から取っています。

神は2つの対照的な気持ちを同時に持っておられるからです。

イスラエルの罪に対して正当な裁きを下そうとする神の姿と、反逆しているイスラエルを愛し、自分のもとに帰って来いと叫ぶ愛の神の姿です。

ただしこれは、怒りがおさまったら機嫌が良くなる、という類のことではありません。

怒りの神の姿は本当にあり、罪ある人間には間違いなく神の怒りが注がれます。

と同時に、救いの御手を差し出す愛の神の姿も本当にあり、その手にすがった人は間違いなく救われます。

真実の姿をしっかり見て、それから人生の選択をすることがあなたを命の道に導きます。

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宗教改革者のルターは若い頃、目の前で雷が落ちてその風圧で吹っ飛ばされる体験や、友人がベッドでいつの間にか死んでしまっていた、という衝撃的体験をしました。

これが彼の心の中に、「人間の命の脆さ」「怒りの神」というイメージを植え付けました。

彼は神の厳しい裁きを恐れ、必死で厳しい修行に励みます。

しかしそれは彼に何の平安ももたらしませんでした。

そしてついに、ルターが神の子キリストの十字架の福音を本当の意味で理解する日がきました。

「厳しい修行で救いが得られるのではなく、信じるだけで救われる」

聖書の中にその愛の神を見出した彼は、「信仰のみ」を掲げ、キリスト教の宗教改革者としての道を歩みだしました。

現在のプロテスタント教会は、全てそのルターの流れの中に存在しているのです。

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神の裁きも救いも両方受け入れ、確かな道を歩む今日として参りましょう。

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