今日のみ言葉【No.1536】(2017年 5月23日) 084 「ピラトとユダヤ人」(2)
彼らは、けがれを受けないで過越の食事ができるように、官邸にはいらなかった。
(ヨハネ18:28)
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航空工学の教授たち一行が、飛行機の初飛行に招待されました。
全員が座席に着いたところで、その飛行機は彼らの教え子である学生たちによって組み立てられたものであると教えられました。
たった1人を除き、全員があわてて座席を立ち、パニックを起こして出口に向かいました。
1人だけ残った教授は、落ち着き払った表情で席に座っていました。
「教授、なぜそんなに落ち着いていられるのですか?」
「自分の学生をよく理解していて、彼らに自信があるからですよ」
教授はさらに、こう続けました。
「彼らのことをよく知っているのでね、この飛行機は絶対に飛ばないとわかっているのです」
(出典 http://labaq.com/archives/51884072.html)
このジョークがおもしろいのは、まず教授たちが学生に対して自信を持っていないという矛盾です。
そして一人だけ自信を持っている教授がいるということで、私たちはその先を無意識に期待します。
それが「絶対に飛ばない」という自信だとわかり、見事に期待が裏切られるので笑いが出るのです。
人は意外に自分の矛盾に気がつきません。
イエス様を訴え出たユダヤ人たちがそうでした。
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人々はピラトに裁判を依頼しておきながら、その官邸に入りませんでした。
「彼らは、けがれを受けないで過越の食事ができるように、官邸にはいらなかった」
(ヨハネ18:28)
律法に忠実であろうとしたため、異邦人との接触を避けたのです。
片一方ではイエス様を殺そうとする大それたことを企てていながら、もう一方では律法で定められた汚れを避けようとする意識。
自分たちが大きな罪を犯そうとしているということは見えず、小さな違反のほうが目につき、それをしないように一生懸命になる姿。
一方では儀式律法を忠実に守り、一方ではイエスを何とか殺そうとしている彼らの矛盾に、自分自身では気がつかなかったのです。
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人は矛盾しているものです。
むしろ、矛盾していない人を探すことのほうが難しいでしょう。
矛盾を指摘される前に自分で気づいたら、すぐそれを直す…、などということをせず、そういう自分を受け入れることが先決です。
たとえば、自分に甘く他人に厳しいという二重の基準を持ち、それを上手に使いこなしてきたこと。
「あの人は甘えん坊で困る」と言いながら、知らずに自分の甘えは人に通してきたこと。
それらのことを、周りの人たちは、「あー、また始まった」と思いながらも受け入れてくださっていたのです。
まずそれを感謝し、自分の矛盾を覆い隠そうとしないことです。
イエス・キリストはその私たちのありのままをゆるし、受け入れてくださっているからです。
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そのままで愛されているという恵みを味わう今日として参りましょう。
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