今日のみ言葉【No.1131】(2015年 9月14日)
ところがあなたがたは再び心を翻して
(エレミヤ34:16)
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東日本大震災では、一日300機のヘリコプターが飛んで、空中から人命救助に当たりました。
しかし、ヘリコプターと言っても、自衛隊・海上保安庁・消防・警察・ドクターヘリ、と様々あり、これらの管轄がそれぞれ違います。
一刻を争う中、救助に向かうヘリが効率的に運用されたかというと、そうではありませんでした。
「残念、無念」という思いから生まれたのが、JAXAが開発した「D-NET」という情報システムです。
これにより、今回の常総市の洪水では、茨城県警をはじめ7県警と警視庁、陸上自衛隊、海上保安庁などの38機のみで、10日と11日の両日、計1145人が救助されました(茨城県災害対策本部発表)。
東日本大震災での無念の思いをそのままにせず、教訓を教訓のまま終わらせない努力が実を結んだと言えます。
「何とかしたい」という思いは、現実に影響を与え、未来を作り出していくのです。
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ところが、今日の聖書個所は残念な言葉です。
バビロンの王ネブカデレザルに攻められ、エルサレムは陥落寸前になります。
イスラエルの王ゼデキヤは、ここで奴隷解放宣言をします。
それは、
「もしあなたの兄弟であるヘブルの男、またはヘブルの女が、あなたのところに売られてきて、六年仕えたならば、第七年には彼に自由を与えて去らせなければならない。」
(申命記15:12)
と定められていた律法の実行でした。
しかし、利権優先の当時、これはずっと守られていなかった律法でした。
ゼデキヤ王は、窮地に陥った時の「苦しい時の神頼み」で、神の好意を得ようとして突然このことを行ったのです。
内心の動機はどうあれ、これは神の側に心を翻したことでした。
するとどうでしょう、エジプトから援軍が来て、何とバビロン軍はエルサレムから撤退したではありませんか!
神は悔い改める者には、
「ああ、本当にこちらが正しい道だったのだ」
と思えるように、さらにその道を進んで行きやすいようにして下さるのです。
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ここでゼデキヤは更に神に従う道を選んでいけばよかったのです。
しかし、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のことわざのごとく、敵が退いて一旦周囲が穏やかになると、考えが変わります。
「ところがあなたがたは再び心を翻して」
(エレミヤ34:16)
日常生活が戻ると、元の思考パターンも戻ってきます。
すると、神の御心優先より自分の利益優先の思考パターンになり、奴隷を手放してしまったことが惜しくなったのです。
そこで彼は一旦解放して自由にした人たちを再び奴隷として集め、働かせ始めました。
神はこれを見逃しませんでした。
あなたが成したことと同じように報いる、として、
「主は言われる、見よ、わたしは彼らに命じて、この町に引きかえしてこさせる。彼らはこの町を攻めて戦い、これを取り、火を放って焼き払う。わたしはユダの町々を住む人のない荒れ地とする」
(エレミヤ34:22)
とエルサレム滅亡を確定させたのです。
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試練が去り、ホッとした時に、さて、どの道を進んでいくのか。
かつての慣れ親しんだ生き方に戻るのか、全く新しくて慣れないけれど神の御心の道を選んでいくのか。
じっくり考え、今日の歩み出しの一歩を定めて参りましょう。
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