今日のみ言葉【No.976】(2015年 2月 9日)

ヤコブの神をおのが助けとし、その望みをおのが神、主におく人はさいわいである。
(詩篇146:5)

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「消防署の方から来ました」と言って消火器を売りつけるセールスがあるというお話を聞いたことがありませんか?

別に消防署とは何の関係もなく、「消防署の方角から来た」という意味で言っているのだというこの話を、私はお笑いコンビのネタだと思っていました。

ところが数年前、本当に我が家にも消火器セールスの二人組がやって来ました。

「うわ、本当にあるんだ!」

と内心ビックリしましたが、こういう機会は滅多に無い、と話をしばらく聞いてみることにしました。

後ろの一人は実直そうなメガネをかけた人。話をするのは俳優にでもなれそうな30代後半のイケメン風の男性でした。

早々にお帰りいただきましたが、ご近所の奥様で買った人がいたと噂でお聞きしました。

「やっぱり買っちゃうんだ。あれならしょうがないかもしれない。」

とあの巧みな話術を思い出しながら、同情した記憶があります。

残念ながらこの世では、すぐに相手を信ぜず、一旦疑ってかかってみなければならないのは悲しいことです。

聖書は、誰を信頼し、どこに望みをかけるのか。それは神だと明確に語っています。

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詩篇第146篇から最後の150篇までは「主をほめたたえよ(ハレルヤ)」で始まり、「主をほめたたえよ(ハレルヤ)」で終わるので、ハレルヤ詩篇と呼ばれています。

何がそんなにハレルヤなのでしょう?

その理由が今日の聖句にあります。

まず、「望みをおのが神、主におく」からハレルヤなのです。

人が人を信頼することから人間関係は始まります。

お互いが約束を守るからこそこの社会は正常に機能しています。

しかし、事情が変わる、という事もあるのです。

約束を守るつもりが急病で倒れて出来なかったり、契約が遅れたり、という事が起きたりします。

中には、最初から相手を騙すつもりで約束を結ぶ人がいて、信じた正直な人が裏切られます。

しかし、

「その望みをおのが神、主におく人」

は、望みを失いません。

なぜなら、自分にとって想定外のことも、神にあってはご計画の内であることを知っているからです。

私たちにとって損な事、逃げ遅れたこと、遠回りになって余計な犠牲を払ったこと、全ては主にあって最善となるように神は用いて下さいます。

「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。」
(ローマ8:28)

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次に、「ヤコブの神をおのが助け」としているのでハレルヤなのです。

神はいつも規則を守る「良い子ちゃん」だけの神ではありません。

わざわざ「ヤコブの神」と表現しています。

ヤコブこそ、人を押しのける者、であり、お腹のすいた兄エサウから一杯の豆の煮物を交換条件にして長子の権利を取った者です。

ヤコブは決して良い人の模範ではなく、むしろ平均以下の時のほうが多かったでしょう。

しかし、神はご自分を表すのに、あえて「ヤコブの神」とおっしゃるのです。

アブラハムと結んだ契約を守るために、あのヤコブを助ける神を私たちは信じているのです。

ですから私たちは「ハレルヤ!」と言う事が出来るのです。

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今日も「主をほめたたえよ(ハレルヤ)」と始め、「主をほめたたえよ(ハレルヤ)」で終わる一日として参りましょう。

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Posted by wp2016_toko