今日のみ言葉【No.1111】(2015年 8月21日)

われわれの待ち望むのはあなたです。
(エレミヤ14:22)

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「そこをなんとか」という日本語は英語に訳しにくいのだそうです。

アメリカではYesはYesで、NoはNo以外ないからです。

しかし日本語の「そこをなんとか」は、「ノー」を「イエス」に変えてくれないか、ということです。

あるいはそこまで行かなくても、100%の"No"でなく50%くらいに薄めてくれないか、譲歩してくれないか、私が損しないように取り計らってくれないか、という相手に対する甘えの感覚が見え隠れしているからです。

人間関係を重視する日本人ならではの感覚かもしれませんが、神に対しては正々堂々と率直に物を述べたいものです。

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今日の聖句は、エレミヤの神に対する執拗なとりなしの祈りの言葉です。

「われわれの待ち望むのはあなたです。」
(エレミヤ14:22)

この1行だけ見れば、単なる前向きで明るい信仰の言葉に感じられます。

しかし、これを言うのにエレミヤは体中の力と精神の限りを尽くし、絞り出すようにして訴えたことでしょう。

なぜなら神はイスラエルへの裁きを決定していると述べ、かつその怒りをこのような言葉で言い表しているからです。

「この民のために恵みを祈ってはならない。」
(エレミヤ14:11)

「彼らが断食しても、わたしは彼らの呼ぶのを聞かない。燔祭と素祭をささげても、わたしはそれを受けない。かえって、つるぎと、ききん、および疫病をもって、彼らを滅ぼしてしまう」
(エレミヤ14:12)

ここまで強く拒否されても

「われわれの待ち望むのはあなたです。」
(エレミヤ14:22)

と身を低くし、なお神への信頼を持ち続けるエレミヤの愛の深さと心の強靭さに驚く他はありません。

これに対する神の答えが"Yes"であっても"No"であっても、また、民がこのエレミヤの心を知る知らないにかかわらず、希望を持ち続け、最善へとチャレンジする人生には、後悔がありません。

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スイスの観光客向け登山ツアーの話です。

おそらくスイスに来るのは一生の内これが最初で最後。

誰でも胸をときめかせ、山頂目指して出発します。

興味深いのは、休憩所での昼食時に2つのグループに分かれることです。

これからさらにキツイ登りに備えての休憩なのですが、登ろうと意思を強くする人と、頂上まで登らずに、この暖かい休憩所に残ると言い出す人たちの2種類です。

ガイドは強制的に登らせようとはしません。

本人の意志を尊重し、登る人のサポートをする仕事に専念します。

さて、前者は黙々と歩き出し、後者は苦しみから解放されたせいか、パーティーのようにおしゃべりに花を咲かせます。

しかし、日が西に傾きだすと、山頂を見上げる人々が多くなります。

頂上に到達したグループが帰ってくる頃には、その人たちは皆無口になります。

一生に一回のチャンスを逸してしまったことが明確になるからです。

できることは全てやる。

これが、「苦労」からは解放されないでしょうが、「後悔」からは解放される生き方ではないでしょうか。

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人生の山登りの休憩所にいる今、あなたの決断は何ですか?

希望を持ってチャレンジする一歩を踏み出して参りましょう。

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