今日のみ言葉【No.899】(2014年 9月26日)
しかし主よ、わたしはあなたに祈ります。神よ、恵みの時に、あなたのいつくしみの豊かなるにより、わたしにお答えください。
(詩篇69:13)
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詩篇第69篇は、冒頭の
「神よ、わたしをお救いください。」
(詩篇69:1)
の節でもわかる通り、苦難の中での祈りの詩篇です。
しかも彼は神に忠実なるがゆえに苦しみに遭っています。
「わたしはあなたのためにそしりを負い、恥がわたしの顔をおおったのです。」
(詩篇69:13)
神に従い、正しく、御心に沿った生き方をしているのに、苦しみが絶えないのはどうしたわけでしょうか?
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理由がわからない不当な苦しみを受ける中で、彼は
「しかし主よ、わたしはあなたに祈ります。」
と神に顔を向けます。
この
「しかし」
が大事なターニングポイントです。
神との関わりがあるので攻撃されるのですから、いっそ神を信じる姿を隠してしまい、この世と歩調を合わせてしまえば今ある苦しみは味わわなくて済むはずです。
被害の原因となっている「神」から離れれば安楽に暮らせるはずです。
ところが、詩篇の記者はここで
「しかし」
と言うのです。
「しかし主よ、わたしはあなたに祈ります。」
この世は一時的なもの。神は永遠。
彼は
「神よ、恵みの時に、あなたのいつくしみの豊かなるにより、わたしにお答えください。」
(詩篇69:13)
と、必ず神が働いてくださり、神の恵みの時に最善がなされることを信じて、自分の人生をゆだねます。
人生の逆流の中で、「しかし」という一本の楔(くさび)を打つこと。
ここから人生の方向転換が始まっていきます。
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私事で恐縮ですが、この「今日のみ言葉メール」発行のきっかけとなったのは東日本大震災です。
なぜ神はこのような災害を起こるのを許されたのか?
なぜ神はあのような大勢の人々が一瞬にして津波に流されてしまうのを傍観していたのか?
なぜ原子力発電所の事故を防いで下さらなかったのか?
神がなさることはわからない事だらけです。
震災直後の数日間、私は恐くて被災地に救援に向かうことも出来ず、家の中で怯えて時を過ごしていました。
しかしそこで神に祈りました。
「こんな無力で弱い私でもできることは何でしょうか?」
すると私と同じように家から出られない方、ガソリン不足で教会に来ることができない方がいらっしゃることが示されました。
そのような方々に、励ましのみ言葉をメールで送ることができる。これなら一瞬で、しかもその方の家まで行かなくても届けられる。
それが「今日のみ言葉メール」の始まりでした。
積もり積もって明日で900号。
以前ある方からの問い合わせに、
「1000号過ぎたら本にしたいですね」
と言った言葉は夢の彼方のように思っていましたが、手の届くところまで来ているようです。
どうぞ本の刊行のためにお祈り下さい。
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あなたが逆境の中にいる時こそ、
「しかし主よ、わたしはあなたに祈ります」
と胸を張って祈りましょう。
神の恵みの時があります。
そこに向かって進む一歩を今日も歩ませていただきましょう。
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