今日のみ言葉【No.1061】(2015年 6月11日)
それゆえ、主は待っていて、あなたがたに恵を施される、…、主はあなたの呼ばわる声に応じて、必ずあなたに恵みを施される。
（イザヤ30:18-19）
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私が聖書解釈上一番注意をするのは、「読み入れ」「読み込み」をしていないかどうかです。
自分の状況を聖書の中に読み入れ、本来聖書が言っていないはずのメッセージを汲み出し、自分の願望成就のために利用する読み方です。
正しくは「読み出し」をすることです。
聖書がその当時の人々に語ったメッセージを正確に取り出し、現在の状況と照らし合わせます。
それは自分の意に合う聖句となるかもしれませんし、自分にとっては触れてもらいたくない痛い言葉となるかもしれません。
正しく客観的に聖書を読むとは、このような読み方を心がけていく時になされていきます。
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今日の聖句は人間にとって好都合な聖句です。
「あなたがたに恵を施される」
神社のおみくじで「大吉」が当たった時に書かれている文面のようです。
この当時のイスラエルの民が神に特別従順であったからでしょうか？
事実はそれと正反対で、預言者イザヤを嘲り、神に寄り頼む方向とは全く逆の生き方をしていました。
しかし、
「主は待っていて」
とあるように、民がどんな状態であろうとも、神は待っておられます。
そして、
「主はあなたの呼ばわる声に応じて」
つまり、神に向き直し、神に助けを求めるならば、
「必ずあなたに恵みを施される」
と約束されています。
これはいつの時代にも変わらぬ神の堅い約束なのです。
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新約聖書ではこのような記録が残されています。
十字架の両脇につけられた犯罪人の一人が、人生の土壇場で
「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください」
（ルカ23:42）
と言って悔い改めました。
すると十字架のキリストは、
「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」
（ルカ23:43）
と、瞬時に罪のゆるしを与え、天国の保証を与えられました。
神は人生の最後の最後まで待っておられ、その最後の一言まで聞き耳を立て、その声に応じて恵みを与えられるお方です。
「それゆえ、主は待っていて、あなたがたに恵を施される、…、主はあなたの呼ばわる声に応じて、必ずあなたに恵みを施される。」
（イザヤ30:18-19）
との御言葉は真実であり、現代を生きる私たちにも与えられている恵みの言葉なのです。
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私たちを待ち、祈りの声を聞き分けようとされる神がおられます。
そのことを信じ、今日も神に向き直り、一歩を歩み出して参りましょう。
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