今日のみ言葉【No.1023】(2015年 4月14日)

あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。
(伝道の書12:1)

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ある日、今まで出来ていたことが突然できなくなる、徐々に衰えていく感じではなく、階段を3〜4段ストーンと落ちたような気がする。

これが老化を実感する時です。

例えば認知症の原因の1つとして注目されているβアミロイドというタンパク質は、通常50歳頃から蓄積し始め、脳に「老人斑」を作り出します。

そして65歳辺りで満期になるのだそうです。

なるほど、65歳を過ぎると急に老け出すような感じがするのもなんとなく納得できます。

誰もが避けることのできない老化について、伝道の書は神の知恵を語っています。

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伝道の書の最終章では、人の老化の描写が「象徴」という手法で書かれています。

たとえば「ひきこなす女」は歯のことを言い、老人になると歯が抜けてしまうことを表しています。

また、「あめんどうは花咲き」とは、アーモンドの白い花を連想させることによって、老人になると白髪となることを示しています。

そして老人になると、「恐ろしいものが道にあり」とあるように、わけもなく恐い思いをするものなのです。

ですから、伝道者は

「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。」
(伝道の書12:1)

と語っています。

老年になってから神を知るようでは遅すぎる…、とは申しません。

若い時は「死」の実感など湧きませんが、老人になれば「死」を身近に感じるので、若い人よりも救いを求める気持ちが強くなるからです。

しかし、若い魂の時に神を受け入れた人生というのは、この世で生きている間、神の麗しい実を結び続け、そしていよいよ老年になった時、天国へ行く希望を持って毎日を生きていくことができます。

他の人が

「わたしにはなんの楽しみもない」
(伝道の書12:1)

と言っているような人生の晩年を迎えることはないのです。

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小学生のA君は、両親の離婚、学校でのいじめ、不登校、等々、人生のごく初期にこれでもかというほどの試練を味わいました。

クリスチャンのおばあちゃんは孫のために必死に祈り、

「神様がいらっしゃるのだから大丈夫。全ては最善となるために起きているんだよ。」

と教え、

「嘘だ!じゃ、なぜ僕にはお父さんがいないんだ!何でこんなひどい目に遭うんだ!」

と泣いてぶつけてくる彼の叫びを真正面から受け止め、クタクタになる数年間を過ごしました。

神様は彼女の祈りと愛の労苦をかえりみてくださいました。

A君の心に、「神様を信じて生きていこう」という思いを与えてくださったのです。

彼は小学5年生で洗礼を受けました。

この若い日に自分の造り主を覚えた魂は、自分のしたいことと神様の御心を調和させて人生を考えています。

彼はアニメの「名探偵コナン」が大好きなのです。

ですから、

「将来何になりたいの?」

と尋ねると、

「警察に勤めて犯罪を防止したい」

と言下に答えます。

そのためにはどの高校に入り、どの大学に入るか、まで自分で考え、中学生ながらしっかりした人生計画を持つまでに成長しました。

もちろん彼はこれからもずっと教会に連なり、礼拝を守り、神の家族の一員として過ごしていくのです。

何という実り豊かな人生が彼の前に広がっていることでしょう。

若い日に神を受け入れた者の祝福です。

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主にあって遅すぎることはありません。

どなたかの救いのために祈り、神の祝福の道を歩む方が一人でも多く現れるように、今日も祈る一日を送って参りましょう。

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