今日のみ言葉(2011年4月22日)【No.33】
「あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるでろう。」
(ヤコブの手紙1:5)
——————
テレビを見ればクイズ番組全盛の時代です。豊富な知識を持ち、それを自由自在に出し入れすることが出来る人は、昔から有用な人として誰もその価値を疑いませんでした。
しかし、グーグル(Google)に代表されるインターネットの検索サイトの出現によって、知識を誇る人の足もとが危うくなっています。
たとえば、パソコンの検索ボックスに、
「原子力発電 放射能」
と入れれば、即座にこれに関する最新ニュースや有用な情報が表示されます。
「キリスト教 英和」
と入れると、「Christianity」と和訳されます。
ご自分の住所を入れてみて下さい。すぐに地図サイトが表示され、自分の家が見つかります。
今や知識は限られた人の持ち物ではなくなりました。
-*-*-*-*-*-*-
ところで、情報が山となって押し寄せてくる時代では、何が真実で、「自分にとって一番良いものは何か」ということがわからなくなってしまうという現実を味わっている方もおられるのではないでしょうか?
福島原発の事故の報道に接すると、ある人は大丈夫だと言い、ある人は危険だと言い、最悪のシナリオを聞くと心が震え、「問題なし」という情報に疑いを差し挟んだり、とうとう一切テレビを見るのをやめ、自分から情報を遮断した方もおられるはずです。
選ぶ力が必要とされています。
それが「知恵」です。
「自分が生きるために必要なものは何でしょうか?」
と神に祈ってみて下さい。神様はその知恵を与えて下さい。
膨大な情報を手にすれば人生は保証される、とは必ずしも言えません。むしろ、たった一つの知恵があなたを生かすのです。
-*-*-*-*-*-*-
これは田中信生先生のお父様である田中美男先生のお話です。
太平洋戦争中、その当時の国体に合わないキリスト教は弾圧されました。田中美男先生も特高警察に連れて行かれ、巧みな誘導尋問を受けました。そしてとうとう、
「天皇は神ではないな?キリスト教ではそう言っているのが正しいはずだな」
と詰め寄られました。
その時、先生の頭にひらめいたのは、当時の大日本帝国憲法の条文にある、
「天皇ハ神聖ニシテ侵スベカラズ」
という言葉でした。後で振り返ると、憲法の条文で覚えていたのはその個所だけだったそうです。
そこで、
「憲法に『天皇ハ神聖ニシテ侵スベカラズ』とありますから、私のような者が天皇についてどうこう言うことは出来ません」
と答えることができました。まさしく神の知恵が天から降りた瞬間でした。
その後、同じような押し問答が数回続きましたが、国体に反する聖書に基づく議論ではなく、国体そのものの憲法に関係する話なので、最後に、「もういい」ということで、田中美男先生は解放されました。
神の知恵によって救われたのです。
-*-*-*-*-*-*-
神は惜しみなく、生きるために必要な知恵を与えて下さいます。
神の知恵に寄り頼み、今日の一日を歩んで参りましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません