今日のみ言葉【No.907】(2014年10月 6日)

わたしは、あなたのすべてのみわざを思い、あなたの力あるみわざを深く思う。
(詩篇77:12)

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アドラー心理学の中に原因論と目的論があります。

変えられない過去に目を向け、それが原因となって今の問題が生じている、と「犯人探し」をするのが原因論の人の行動です。

なぜこの子は不登校になったのか?それは親のスキンシップが不足していたからだ、等の理由を探すのです。

このようなアプローチをしてみてわかることは、たとえその理由や原因を突き止めたとしても、説明となるだけで問題の解決にはならないということです。

ではこの子が「何のために不登校をしているのだろう?」とその「目的」に目を向けたらどうなるでしょう?

すると、親の愛情を独占するためだったのだ、等のことが見えてきて、対処が容易になるのです。

過去志向の原因除去的思考法から、未来志向の目的達成型の方へ向きを変えることが賢明な方法のようです。

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詩篇第77篇は、神に対する嘆きと不信の前半と、賛美の後半に分かれます。

この全く正反対の2つの個所の分水嶺になっているのが今日の聖句です。

「わたしは、あなたのすべてのみわざを思い、あなたの力あるみわざを深く思う。」
(詩篇77:12)

自分の苦しみだけ見ていると、周りが見えなくなります。

自分のことだけ考えている時は、神は隠れて見えなくなっているのです。

神が私たちから離れてしまったのではなく、私たちのほうが神から離れてしまったのではないか…。

これに気づく時が悔い改めの時です。

自分から目を離して、神を見つめるのです。

「わたしは、あなたのすべてのみわざを思い、あなたの力あるみわざを深く思う。」
(詩篇77:12)

神が今までなされたことを思い起こそうとした時から神の姿がかすかながら見え出します。

賛美はここから生まれてくるのです。

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内村鑑三はアメリカのアマースト大学留学中に恩師シーリー先生から福音的な信仰のあり方を教えられます。

それは内村の熱心さもありましたが、あまりにも律法的に信仰を求めていたので、その苦悩の姿を見たシーリー先生が見るに見かねてこう語ってくださったのです。

「内村、君は君のうちをのみ見るからいけない。君は君の外を見なければいけない。」

「何故己に省みる事をやめて、十字架の上に君の罪を贖いたまいしイエスを仰ぎみないのか。」

「君の為すところは、小児が植木を鉢に植えて、その成長を確かめんと欲して、毎日その根を抜いて見ると同然である。」

「何ゆえにこれを神と日光とに委ねたてまつり、安心して君の成長を待たぬのか。」

目を自分から離して、神に移すこと。

これが内村鑑三の信仰の分岐点となり、

「あるものの胸に宿りしその日より、輝きわたるあめつちの色」

という歌を残すほどまでの神への回心の経験をしたのです。

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悩みの時こそ、神の御業を深く思う時を持ちましょう。

今日もゆだねる平安があなたを包みますように…。

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Posted by wp2016_toko