今日のみ言葉【No.906】(2014年10月 4日)

ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。
(詩篇76:6)

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ニューヨークの国連本部の壁に、イザヤ書の一節が彫られてあります。

「こうして彼らはそのつるぎを打ちかえて、すきとし、そのやりを打ちかえて、かまとし、国は国にむかって、つるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない。」
(イザヤ2:4)

世界平和のための機関として設立された国際連合にふさわしい聖書の言葉です。

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詩篇第76篇は、戦いを無力にされる神をたたえる詩篇です。

今日の聖句の

「ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。」
(詩篇76:6)

とは、兵と馬とが不覚にも居眠りをしてしまったということではありません。

神様が先立って行かれると、敵の軍隊の意欲が削がれ、戦意を喪失させてしまう、ということなのです。

神が戦わずして勝たれるとはこういうことです。

神は人々の心から敵意を無くし、憎しみを取り上げ、そして平和をもたらして下さるのです。

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第二次世界大戦中、ユダヤ人をかくまったことでコーリー・テン・ブーム女史はゲシュタポに捕らえられ、強制収容所送りになりました。

九死に一生を得て彼女は生き残り、戦後は神の声に従って自分を虐待したドイツに福音を伝えに行きました。

彼女を通してドイツ国民は神の赦しの福音に触れ、心癒されていきました。

ある日の伝道集会後、多くの人々が握手を求める中に、自分を収容所で拷問にかけた兵士の顔がありました。

その顔を忘れようにも忘れられるはずがありません。

しかし彼は彼女のことを全く覚えていない様子で、手を差し伸べ、握手を求めてきました。

コーリーの心は凍りつきました。

「イエス様、私はこの男を赦すことができません。どうか私を助けてください。」

この祈りに対して、キリストの声が心に響いて来ました。

「私を十字架につけた人々を私が赦したことをあなたは知っているはずです。さあ、早く手を差し伸べて握手しなさい。」

彼女は

「鉄の塊」

になったような手を恐る恐る差し出し、その元兵士と握手しました。

まさにその瞬間、神の愛が彼女の全身に注がれました。

コーリーは涙を流し、心の底から彼を赦すことが出来たのです。

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憎しみは早々に神にゆだね、キリストの赦しの中に溶け去らせていただきましょう。

神の平安に包まれる一日でありますように…。

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