今日のみ言葉【No.3794】(2025年12月 6日)「生活の処方箋(278)『100年の大計』」

ナルニア国物語1 ライオンと魔女』 C・S・ルイス、小澤身和子/訳 | 新潮社

わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠につづくのである。
(第2コリント4:18)

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今は世界的企業のソニーも、その初めはトランジスタラジオを持ってアメリカを売り歩いていました。

一つも売れず思案していたある日、ブローバ社(Bulova Watch Company)から10万台の取引が来ました。

当時、ソニーの資本金の数倍という破格の申し出でした。

本社の意向は、断るのは惜しいというものでしたが、断りました。

「ソニーは無名だ。わが社の名前をつけた方が売れる」

と、先方はソニーではなく、ブローバ社の名を入れることを条件にしたからです。

担当した盛田氏は

「50年前はあなたの会社も無名だったでしょう。50年後には、必ずソニーを有名にしてみせます」

と言いました。

そして、10年を待たずして、ソニーはブローバ社よりも有名になりました。

つらくても、苦しくても、目先の利益にとらわれず、100年の大計を慮りながら生きることの素晴らしさの実例ではないでしょうか。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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キリストを信じ、永遠の命が与えられていると信じるクリスチャンは、短期的な利得よりも、神の御心と将来の報いに焦点を当てる生き方に転換していきます。

「わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠につづくのである」
(第2コリント4:18)

このような聖書的価値観を持った生き方へと、徐々にシフトしていくのです。

100年の大計以上の、永遠の視点から現在の状況を見ていくと、本当に大切なものは何か、ふるいにかけることができます。

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C.S.ルイス (Clive Staples Lewis)は、イギリスの文学者であり、オックスフォード大学およびケンブリッジ大学の教授でした。

彼は若い頃は懐疑的で無神論者でしたが、後にクリスチャンとなります。

そして、学問的な権威よりも、真理を一般の人々に分かりやすく伝えることの方を選択し、『ナルニア国物語』という本を執筆しました。

子供向けのファンタジーという形式を用いて、罪、犠牲、死と復活といった永遠のテーマを、時代を超えて読み継がれる形で後世に残したのです。

第1章の『ライオンと魔女』を子供の頃に読んだ人もおられるでしょうし、ディズニー社によって映画化もされています。

この中で、偉大なライオンアスランは、裏切り者の少年(エドマンド)の身代わりとなって命を捧げますが、後に復活します。

これは、イエス・キリストの贖罪と復活を象徴しています。

『ライオンと魔女』は、子どもたちの成長、勇気、そして赦しの力を描いていますが、その根底にはキリスト教の福音を伝えたいというルイスの意図があるのです。

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永遠を見ながら今を生きる。

この人生を続けてまいりましょう。

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