今日のみ言葉【No.882】(2014年 9月 5日)
しかし、わたしは神の家にある緑のオリブの木のようだ。わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む。
(詩篇52:8)
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アメリカでホームステイをさせていただいたお宅には、玄関前に立派なオリブの木がありました。
そのお宅の奥様が、
「オリブの実をうっかり踏むとその油が靴の底についてカーペットのしみになるの。そのしみがなかなか落ちなくて困るのよ。」
と言うので、それではご奉仕しましょうという事で、私はオリブの木の剪定を買って出ました。
家族の方々がニコニコ笑って、
「まあ、どうぞ、やってみて下さい。」
と妙なあきらめ顔の笑顔…。
私は半日かけてチョッキンチョッキン、根元から出ている若枝も残さず切り、
「これでどうだ!」
という達成感に満たされました。
しかし1ヶ月後、私の剪定など無かったかのごとく繁茂するオリブの木がそこに存在していました。
切ったはずの根元の若枝も、新しい若枝が同じように出てきていました。
オリブの木には強い生命力があると噂では聞いていましたが、その強烈な生命力に私は跳ね飛ばされたことを実感した体験でした。
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今日の聖句にある
「わたしは神の家にある緑のオリブの木のようだ。」
とは、悪に負けない信仰の力強さを物語っています。
この詩篇第52篇の前書きに、
「エドムびとドエグがサウルにきて」
とありますが、ドエグがサウルに祭司アヒメレクがダビデの協力者であることを密告した記事(サムエル記上第22章)が背景にあります。
ドエグは祭司85人、その家族関係者、家畜までも殺戮します。
詩篇の記者は、このような悪は見過ごしにされないと宣言しています。
「しかし神はとこしえにあなたを砕き、あなたを捕えて、その天幕から引き離し、生ける者の地から、あなたの根を絶やされる。」
(詩篇52:5)
事実、この命令を下したサウル王は悲惨な戦死を遂げています。
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信仰の「オリブの木」の生命力の源は、
「わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む」
(詩篇52:8)
なのです。
我々の信仰など、悪の力の前には津波のように押し流され、跡形もなく無くなってしまいます。
しかしそこからオリブの若枝のように、また生え出るのです。
神などいないように見える状況の中でも、
「神のいつくしみは必ずある」
と信じる信仰が私たちの中から命の芽を吹き出させます。
この世の悪は、これでもか、これでも神はいると思うのか、という挑戦を繰り返し、「エドムびとドエグ」を送ってきます。
しかし私たちには、
「わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む」
という信仰の強大な武器が備えられています。
勝利の日まで、毎日、一瞬々々、このオリブの木の根元にしがみつくのです。
やがてその日、自分自身が
「神の家にある緑のオリブの木」
となっているのを見ることでしょう。
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現在、テニスの錦織圭選手が全米オープンで4強に入る大活躍をしています。
敬虔なクリスチャンのマイケル・チャン氏がコーチとなったことにより、彼がどのような影響を受けるか楽しみにしていましたが、期待の通りになりました。
今回、錦織圭選手が2戦連続4時間超の熱戦を終え、勝利を手にした直後のインタビューで
「最後、急にマッチポイントがきたので、攻める気持ちをなくさずにやっていた」
という意外なコメントを発しました。
相手選手の攻撃を当たり前のように、淡々と耐えに耐えていたら、突然スッと目の前にチャンスが出されたので、それをしっかりつかむことが出来たという感覚です。
「わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む」
という信仰の実体が、マイケル・チャンコーチを通して彼に伝わっているのでしょう。
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今日も神の家の緑のオリブの木の根元にいる一日を過ごして参りましょう。
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