今日のみ言葉【No.3838】(2026年 2月 6日)「カイザルのものはカイザルに(4)」

するとイエスは彼らに言われた、「それなら、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。
(ルカ20:25)

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今日の聖句だけを読むと、信仰生活とこの世の生活は別物なのだ、と主張されているように思えます。

そのような人の中には、

「私は教会に来る時の顔と、この世の普通の生活の顔が全然違います」

と、自分を

「裏と表を使い分ける二重生活者だ」

と責める人がいます。

その聖書解釈と実生活への適用は、残念ながら的外れです。

ここまでの文脈は「小羊の吟味」です。

イエス・キリストが試みに遭いながらも、それを見事に退け、ご自身が完璧な「神の小羊」であることを証明している。

その流れをつかむことこそが、正しい読み方です。

今日の聖句を自分を責める材料に使っている人がいたら、今日限りでそれはやめて下さい。

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前回の話で、デナリ銀貨を持ち込んでいた「義人を装うまわし者ども」は、偶像を神殿の中に持ち歩いていたという面を書きましたが、もう一つの違反があります。

それは、イスラエルの通貨(シケル)とローマの通貨(デナリ)の使い分けです。

神殿の中では外国であるローマの通貨は使えません。

よって、高い手数料を払って両替商にデナリをシケルに換えてもらいます。

ですから、神殿内でデナリ銀貨を持ち歩いているはずがないのです。

にもかかわらず、彼らは持っていました。

その点をイエス様は痛烈に批判され、また、彼らを論破する材料にもなさいました。

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彼らが肌身離さず持っていたデナリ銀貨は、ローマ帝国の支配が及ぶ範囲ならどこでも通用します。

イスラエルの通貨が国内の限られた範囲でしか使えないのに対し、デナリを持っていれば広範な地域で商売ができました。

また、征服した属国が反乱を起こした場合に備えて、軍隊を即座に派遣できるように、ローマは戦車2台がすれ違えるほどの広くて頑丈な道路を張り巡らしました。

ローマの軍事力によって平和は保たれ、軍事道路が通商道路として活用された結果、人々は経済的な自由と繁栄という恩恵を享受できていました。

実際にローマ帝国による道路整備や治安維持(平和)の恩恵を受けている以上、たとえ不本意な徴税であったとしても、

「カイザルのものはカイザルに」
(ルカ20:25)

返すのが筋です。

そこからイエス様の論理はこうなります。

「ローマからの恵み(社会基盤)を享受しているなら、それは税金としてローマに返しなさい。そして、神様からの恵みがあるのだから、神のものは神に返しなさい」

この背景には、宗教的指導者たちが行わせていた神殿内での悪どい商売があります。

彼らは神殿で商人たちが売り買いすることを許可し、その見返りとして利益の一部を吸い上げていました。

ですから、

「神のものは神に返しなさい」。
(ルカ20:25)

とイエス様は命じられ、

「神のものを横取りするのをやめよ」

と言外に釘を刺し、彼らの挑戦を退けられたのです。

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完璧な「神の小羊」であるイエス様を仰ぐ今日としてまいりましょう。

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