今日のみ言葉【No.3791】(2025年12月 3日)「メラの苦い水(1)」

ときに、民はモーセにつぶやいて言った、「わたしたちは何を飲むのですか」。
(出エジプト記15:24)

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本音を見せずに、質問形式を使って相手を動かそうとする言い方があります。

たとえば、

「車のキーが見当たらないんだけど、知ってる?」

という言い方です。

これに対して、

「もう一度ポケットかバッグの中を探してみてください」

という客観的な回答を伝えるだけでは不十分となります。

なぜなら、真の要求、つまり本音は、

「キーを探すのを手伝って」

というものだからです。

出エジプト記第15章の

「わたしたちは何を飲むのですか」

は、この類いの質問となります。

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イスラエルの民は、エジプト軍から解放され、先に進むことができるようになりました。

ところが、良いことばかりが続くわけではありません。

彼らは、

「三日のあいだ荒野を歩いたが、水を得なかった」
(出エジプト記15:23)

という深刻な状況に置かれました。

渇きが限界に達した時、ついに水のある場所に出ます。

しかし、メラの水は彼らの期待を大きく裏切るものでした。

「彼らはメラに着いたが、メラの水は苦くて飲むことができなかった」
(出エジプト記15:23)

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民の不満はモーセに対して向けられます。

それは「つぶやき」という形を通して現れました。

「ときに、民はモーセにつぶやいて言った、『わたしたちは何を飲むのですか』」
(出エジプト記15:24)

長年の奴隷生活の影響で、彼らは奴隷として身についた態度でしか反応できません。

解放された身でありながら、まだ奴隷意識が抜けないイスラエルの民の目に映る「権威者」はモーセであり、その相手に向かって直接「水を寄こせ!」と言うことは避けたいのです。

そこで彼らは、

「わたしたちは何を飲むのですか」

と質問の形を取りながら、実際には

「水を何とかして用意してくれ」

という要求を暗に突きつけています。

本音を直接言わずに、問いかけを装ってモーセに責任を負わせようとしたのです。

モーセはどう対処したのでしょう?

以下、次回に続きます。

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私たちもつぶやきそうになる時、本音が何かを見極め、それを神に正しく願う祈りへと変えていきましょう。

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Posted by maruyama