今日のみ言葉【No.821】(2014年 5月10日)

彼を救って、墓に下ることを免れさせよ、わたしはすでにあがないしろを得た。
(ヨブ記33:24)

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神を知っている人と、神を信じている人との大きな違いは何でしょうか?

前者は「待て」と言われても待てません。

「なぜ?どうして理論通りに進まない?」

と、事を進めようと一生懸命になります。

果てはヨブのように神に言い争いを仕掛け、神よりも自分は上だという「高ぶり」となります。

「あなたが『彼はわたしの言葉に少しも答えられない』といって、彼に向かって言い争うのは、どういうわけであるか。」
(ヨブ記33:13)

後者は言われなくても待っています。

ヨブは前者で、エリフは後者であったようです。

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若者ながら、エリフは確かな信仰と体験を持っていました。

彼は言います。

神は2つの方法で語られる。

一つは夢や幻の中での警告。

もう一つは苦痛を通して。

その目的は、

「こうして人にその悪しきわざを離れさせ、高ぶりを人から除き、」
(ヨブ記33:17)

ということのためです。

すなわち、神はこのように恵み深い方なのだ、という観点から現実を見ていくのです。

現実を通して神を見ていくと、神は歪んだ形となって見えます。

見る方向は反対です。

現実を通して神を見出そうとするのではなく、神を通して現実を見ていくのです。

ここにあなたが落ち着いて神を待てる秘訣があります。

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神の御業実現のためには、時間を必要とします。

神は秩序を重んじるお方ですから、必ず段階を踏んで物事を達成なさいます。

一瞬にして成る奇跡も起こされますが、多くの場合は一つ一つの積み上げです。

絡まった糸の塊をハサミでチョッキンと切ってしまうお方ではなく、一つ一つ丁寧にほぐしていき、真っ直ぐな1本の糸として再び現れるまで、根気強く作業されるお方なのです。

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神様はその最終形の真っ直ぐになった状態を、あちらこちらで見せて下さり、その途上にあって希望を失いかけている私たちに力と元気を与えて下さいます。

今日の聖句の

「彼を救って、墓に下ることを免れさせよ、わたしはすでにあがないしろを得た。」
(ヨブ記33:24)

はそのひとつです。

新約聖書を読んでいる方にとっては、まさしくこれはメシヤ預言であり、イエス・キリストが私たちの罪のあがないとして十字架につき、陰府に下り、3日目によみがえり、救いを確かなものにしてくださったことが見えてきます。

ヨブ記の段階で神はその何百年後のキリストの救いを予表してくださっていたのです。

神は恵み深いお方であることがこの一節を通してわかります。

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神を敵に回してはいけません。

神は恵み深い方なのです。

信頼を持って神を待つひとときを持つ一日として参りましょう。

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