今日のみ言葉【No.2871】(2022年 8月 4日)「アブラハム契約の締結(3)」

この時、主の言葉が彼に臨んだ、「この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです」。
(創世記15:4)

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中国の史書、「戦国策」に、

「虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)」

という言葉があります。

虎に捕まえられた狐が、

「自分は天帝が百獣の王として遣わした者だから食べてはいけない」

と大嘘をつきます。

「その証拠を見せてやろう。私の後について来なさい」

すると、動物たちは逃げ回ります。

実は狐ではなく、その背後にいる虎を恐れているからなのですが、虎は

「ははん、この狐の言うことは本当だ」

と狐の嘘を信じてしまい、狐は自分の命を救ったという故事です。

あなたが困難に出遭い、不可能の壁に悩む時、それが本当に不可能なのか、つまり「虎」なのか、それとも単に「虎の威を借る狐」にすぎないのか、見分ける必要があります。

アブラムの前に現れた神は全能の神であり、不可能を可能にする神です。

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「家を継ぐ者はダマスコのエリエゼル」
(創世記15:2)

とするアブラムの考えに対して、神は明確に答えられました。

「この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです」
(創世記15:4)

養子縁組ではなく、アブラムの実子が生まれ、その子が神の祝福の契約を受け継ぐのだと神は言われたのです。

年齢が進み、子を残す可能性が低くなっているアブラムに対して、神のご計画は人間の能力や状況によって左右されるものではないと教えられたのです。

ここに、不可能と見えることに挑戦する意義があります。

それが神の御心の通りなら、「不可能」と思えることは単に「不可能」という化けの皮を被っているに過ぎず、すでに可能になっているからです。

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不可能に見えるものが「虎」なのか「狐」なのかを見分けるには、霊的洞察力が必要です。

虎であるならチャレンジしてはいけません。

早々に撤退して、それは他の方におまかせし、自分は自分に与えられた任務を果たすべきです。

しかし、狐であるなら

「俺は虎だぞー!恐いんだぞー!お前をやっつけるぞー!」

という脅しをかけてきますから、こちら側としては何度も恐れをかぶりながら、それを物ともせず、チャレンジし続けなければなりません。

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さて、この霊的洞察力は磨かなければ使い物になりません。

なまくらな刀では切れないのです。

ヘブル人への手紙に、

「というのは、神の言は生きていて、力があり、もろ刃のつるぎよりも鋭くて、精神と霊魂と、関節と骨髄とを切り離すまでに刺しとおして、心の思いと志とを見分けることができる」
(ヘブル4:12)

とあるように、神の言葉は剣(つるぎ)にたとえられます。

この剣を磨き、研ぎ澄ますということは、常に神の言葉に親しみ、何が神の御旨であるかを聖書を通して知り、それを日毎に続けていくことです。

そして、それが虎と狐を、つまり、不可能か可能かを見分けるための唯一の答えです。

ちょうどそれは銀行員が偽札を見分けるのと同じです。

多種多様にある偽札を触ってその違いを見分けるのではなく、常に本物のお札に触れ続けるだけです。

すると、手指の感覚が研ぎ澄まされ、偽札が1枚混じっているのを、

「あっ、これは違う!」

と弾(はじ)くことができるようになるのです。

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今日も神の言葉に親しみ、霊的センスを養い、不可能と見えることにチャレンジする日に備えて参りましょう。

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Posted by maruyama