今日のみ言葉【No.820】(2014年 5月 9日)

人のうちには霊があり、全能者の息が人に悟りを与える。
(ヨブ記32:8)

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インスピレーション(霊感)という英語は非常に聖書的です。

基本形のinspireは

in(〜の中に)

spire(吹き込む)

の2つで出来ています。

まさに

「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。」
(創世記2:7)

の通りです。

また、旧約聖書が書かれたヘブル語では、霊・息・風はすべて「ルアッハ」という一語で表します。

霊と息と風は全て同一なのです。

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このようなイメージで考えると、人がピンとひらめく時、つまりインスピレーションが与えられる時とは、人間が努力して到達した結果ではないようです。

神からの息が吹き込まれ、その霊が働いて、人の中に命をもたらす結果となるのです。

ですから、

「聖書がわかる」

「神様がいらっしゃるのがわかる」

という体験は、もちろん人間のわかろうとする努力も必要ですが、最も主要な部分は、

「全能者の息が人に悟りを与える。」
(ヨブ記32:8)

ということです。

この聖句の通り、神様が私たちの中に命の息を吹き込まれ、それによって私たちの霊が命を得、霊的活動を始めたのです。

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私が求道者として教会に通っていた頃、特別伝道集会があり、その講師の先生とお話する機会がありました。

大学の工学部の学生で、脳みそが科学の理論漬けになっていた私は、

「どうやったら神様がわかりますか?」

と、神の存在の証明を求めて質問しました。

するとその先生は、

「君は工学部の学生さんだね。僕もそうだったよ。理系の人には理系のわかり方があるよね。」

と受け止めて下さいました。

そして、

「君は化学系の学生だから多くの実験をしていると思うけど、ひとつ自分を試験管だと思ってみたらどうだろう。」

「神がいると仮定して1週間なり1ヶ月生活してみる。つまり、聖書を読み、何でもいいから祈ってみるということだ。」

「自分という試験管の中で何も起きなかったら神様はいない。でも、もし何か理屈では説明できないことを体験したら、それは神様がいるという実験結果になるんじゃないかな。」

このように導いて下さいました。

「はい、わかりました。」

と答えた私は、その通りにやってみました。

そして今日の私がいるのです。

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神の霊の働きを待ち望む一日として参りましょう。

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