今日のみ言葉【No.3726】(2025年 9月12日)「3度目の受難予告」
弟子たちには、これらのことが何一つわからなかった。この言葉が彼らに隠されていたので、イエスの言われた事が理解できなかった。
(ルカ18:34)
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「特定のサプリメントが病気を治す」と信じる人は、その効果を証明する記事や、SNSでの情報に目が止まります。
すると、自分の考えに合う情報だけを集め出します。
それだけならまだしも、危険なのは、そのサプリメントの危険性や効果がないとする医学論文を無視するようになることです。
このような現象を心理学では「確証バイアス」と呼びます。
人間は、自分が信じたいことを信じやすいのです。
キリストの弟子たちも同じでした。
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ルカによる福音書では、これが3度目の受難予告となります(1回目:9章22節。2回目:9章43-45節)。
異邦人の手に引き渡され、侮辱され、唾をかけられ、鞭打たれ、殺されるが、三日目に復活するという内容です。
しかし、弟子たちはイエス様の言葉をまったく理解していませんでした。
「弟子たちには、これらのことが何一つわからなかった。この言葉が彼らに隠されていたので、イエスの言われた事が理解できなかった」
(ルカ18:34)
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なぜそうなったかですが、まず、彼らの期待と受難予告が大きくずれていたからです。
弟子たちは、新しい王国でイエス様が王となり、自分たちはその家来として高い地位に就くことを期待していました。
その輝かしいイメージと、「受難」「侮辱」「死」という言葉はまったく結びつきません。
彼らの意識は、受難予告という忌まわしい内容を除外していたのです。
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また、キリストが受難を受けて死ぬというメッセージは、古来からの「メシア」の概念と反対だったことが理由の一つとして挙げられます。
ユダヤ人の通念として、救い主メシアは永遠に存在する御方です。
ですから、「メシアが殺される」という考え方は、端(はな)からありません。
イエス様の言葉は、彼らの信仰や理解の枠組みから完全に外れていたのです。
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人間は自分の信じたいことを信じて、本当のことを受け入れない傾向があります。
しかし、ありのままの現実を受け入れることが、神と共に歩むスタートなのです。
信じたくない現実があっても、それを受け入れ、神の御計画の中を歩む信仰生活を送ってまいりましょう。
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