今日のみ言葉【No.812】(2014年 4月25日)

しかし神は彼らの祈を顧みられない。
(ヨブ記24:12)

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「どうせやってくれないんでしょ!」

の真意は

「今すぐやって欲しい」

です。

「言ってもムダでしょうけど…」

「私の言うことを聞いて欲しい」

が本当の気持ちです。

このように人は否定的表現で強烈に自分の思いを伝えることがあります。

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今日の聖句はまさにそれです。

「しかし神は彼らの祈を顧みられない。」
(ヨブ記24:12)

ヨブのこの言葉を文字通りのものとするなら、彼はこの後、神との関わりを断ち切るはずです。

祈りもやめ、友人との議論も終わりです。

ヨブ記終了…、となるはずですが、まだまだヨブの言葉は続きます。

つまり、

「神は祈りを顧みられない」

は、

「神様、私の祈りを聞き届けて下さい!」

という強い願いの裏返しなのです。

24章で描かれているその当時の虐待、差別、搾取、といった暗い現実の中で何とかして神を認めようとするヨブの信仰のもがきがこの一句に凝縮されているようです。

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ご相談の電話を受け取る時があります。

その中で

「先生、お忙しいのにこんな話を聞かせてしまってすみません。」

と言われることがあります。

私にはそれが、

「忙しいあなたの貴重な時間を割いてでもいいと思うほど、私の存在を大事に扱って欲しい!」

という叫びに聞こえてならないのです。

ですから、私は、

「ちょうど、話し相手が欲しかったところです。私のほうがありがたかったです。」

とお答えし、更にお話を聞こうとします。

しかし、そう言った後は、あっと言う間に電話は終わることが多いのです。

その人が、

「自分は価値ある存在だと認められた」

とお感じになるからでしょう。

否定的表現で来る人こそ、実は純粋で強烈な願いを持っていらっしゃいます。

そして一旦その思いが満たされれば、今度はその新しい方向へ猛烈に前進していくのです。

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否定的つぶやきが口から出た時、それを押し隠してはいけません。

強烈な神への思いがそこにはあるのだ、と、受け止めましょう。

そして神は、むしろストレートに、素直に求めることを願っておられます。

まっすぐに天を見つめる一日として今日も歩んで参りましょう。

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