今日のみ言葉【No.809】(2014年 4月22日)
あなたがたはどうしてむなしい事をもって、わたしを慰めようとするのか。
(ヨブ記21:34)
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イスラエルの首都エルサレムにホロコースト記念館があります。
第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)を追悼し、記憶する場所です。
そこに行った時、もう胸が詰まって胸が詰まって、私はツアーのメンバーの中で一番最初に一人だけ出口から外に抜け出したことを覚えています。
特に、館内のいたる所で戦時中に犠牲になったユダヤ人たちの映像が流され、そのリアルさにショックを受けたことが一番の理由です。
強制収容されたユダヤ人たちは、きっとエステル記のように神が救いを差し伸べてくれると信じていたことでしょう。
しかし私が目にした映像は、その神を信じるユダヤ人たちが次々と処刑され、無残にも捨てられていく情景でした。
「どこに神はいるのか?」
彼らにとって、神の姿はどこにも見いだせなかったのではないでしょうか。
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前の20章で、友人ゾパルは
「悪は必ず滅ぶ」
と理論立ててヨブを説得しようとしましたが、今日の21章でヨブは
「現実はそうか?」
と反論します。
「なにゆえ悪しき人が生きながらえ、老齢に達し、かつ力強くなるのか。」
(ヨブ記21:7)
つまり、
「悪が栄え、善が滅びる例はいくらでもあるではないか」
「それが本当の現実の姿ではないか」
と言い、神は必ず悪を裁かれると力説する友人たちの目の前で
「あなたがたはどうしてむなしい事をもって、わたしを慰めようとするのか。」
(ヨブ記21:34)
とため息をついているのです。
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このような時、大事なことが3つあります。
1つ目は、自分の利益になることだけが祝福だと思ってはならないということです。
雨が降ってしかめっ面をする人がいる一方、傘を売って生計を立てている人がいるのです。
早々に御利益宗教から卒業することです。
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2つ目は、時の篩い(ふるい)にかけることです。
短い時間ではどうしても納得できないことが多々あるものです。
何年、何十年、何百年という長い期間で見ていく時、神のなさる目的が明らかになります。
例えば、第二次世界大戦で日本に「神風」は吹きませんでした。
しかし今となれば、神に反逆する日本が裁かれ、逆に平和憲法が与えられた歴史の経緯を私たちは学んでいます。
その結果として、武器を用いて平和の獲得ではなく、武器を捨てての平和獲得の現実を味わっています。
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そして3つ目は、
「神の御心はわからない」
ということです。
どうしても理解できないことがあります。
それは神の御手の中に残しておく必要があります。
やがて天国で教えてもらえるかもしれません。
永遠に知らされず、その方が私たちにとって幸せだからと配慮されてのことになるかもしれません。
神の御手にゆだね、手放すことも必要なのです。
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現実は原則通りに進むことも進まないこともある玉石混交状態です。
うまく行っても行かなくても、神の導きを求める一日として歩んで参りましょう。
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