今日のみ言葉【No.785】(2014年 3月13日)
そこで人々はハマンをモルデカイのために備えてあったその木に掛けた。
(エステル記6:10)
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「墓穴を掘る(ぼけつをほる)」という言葉があります。
自分の手で自らを破滅に導く原因をつくる、ということですが、今日の聖書個所はまさにその表現がぴったりの個所です。
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いよいよ二日目の酒宴です。
エステルはここではじめて自分とユダヤ人に及ぶ命の危険を王に話しました。
王は驚き、
「そんな事をしようと心にたくらんでいる者はだれか。またどこにいるのか」
とエステルに尋ねると、彼女は
「そのあだ、その敵はこの悪いハマンです」
とハマンの目の前で王に告げます。
まるで演劇を見ているかのような情景です。
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王は怒りを静めるため、庭に出ます。
その間に、
「ハマンは残って王妃エステルに命ごいをした。」
(エステル記7:7)
とあります。
これが彼の墓穴を掘ることとなりました。
古代オリエントの世界では、人に懇願する時、その相手の足にすがりつくことがよくあったのです。
シュネムの女が死んだ息子を生き返らせてもらおうと預言者エリヤのもとを訪ねた時、
「彼女は山にきて、神の人の所へくるとエリシャの足にすがりついた。」
(列王紀下4:27)
とあります。
王妃エステルに命乞いをするハマンの姿は、
「エステルのいた長いすの上にハマンが伏していた」
(エステル記7:8)
と描かれていますが、シュネムの女がエリヤの足にすがりつくのと同じような状況だったのでしょう。
王はこれを見て、ハマンは
「わたしの前で王妃をはずかしめよう」
としていると誤解しました。
王の怒りは燃え上がり、皮肉にもハマンがモルデカイを吊るし上げるために立てた木に、ハマン自身が掛けられ、悪は滅ぼされました。
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悪は最後には滅びます。
このことを信じるが故に、私たちは悪に向かって立ち上がり、戦っていくことができるのです。
しかしこの戦いは自分の力でやると消耗します。
神が必ず悪に対して裁きをなさる、と信じて臨まなければなりません。
「悪をなす者のゆえに、心を悩ますな。不義を行う者のゆえに、ねたみを起すな。」
「彼らはやがて草のように衰え、青菜のようにしおれるからである。」
「主に信頼して善を行え。そうすればあなたはこの国に住んで、安きを得る。」
(詩篇37:1-3)
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悪は必ず自ら墓穴を掘るのです。
神の裁きに信頼して、今日一日を平安を持って過ごして参りましょう。
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