今日のみ言葉【No.3410】(2024年 7月19日)「救われる者は少ないのか(6)」

あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが、神の国にはいっているのに、自分たちは外に投げ出されることになれば、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。
(ルカ13:28)

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ある保険のセールスマンが、A社全社員一括で契約を取ろうとしました。

ところがA社は

「君の言うことは信用できない」

と一蹴し、出入り禁止となりました。

そこで彼は部下を養成して販路を広げ、彼らはB社、C社と開拓し、次々と大型契約を成立させていきました。

しかし、A社の社員のことも忘れてはおらず、こちらは個人的に一人々々当たり、自分を信頼してくれる人と契約を結び、保険で彼らの将来を保証することができました。

さて、このお話の保険のセールスマンとはイエス・キリストを指します。

部下とは弟子たちのこと。

A社とはイスラエルのことであり、B社とC社は異邦人である我々です。

この話を頭に入れて今日からの聖書箇所を読むと、さらによく理解できるようになります。

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ルカ13章22節以降の話では、しもべたちとはイスラエルのことであり、彼らは自ら救いを拒否したことがイエス様の口から語られました。

では、全ユダヤ人が神の救いから外れ、救いの対象は異邦人のみになってしまったのでしょうか。

そうではないことを今日の聖句は語っています。

「あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが、神の国にはいっているのに、自分たちは外に投げ出されることになれば、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう」
(ルカ13:28)

確かに、

「自分たちは外に投げ出され」

とありますが、

「アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが、神の国にはいっているのに」

とその前に書いてあります。

これは、神に選ばれた少数の特別エリートだけが救われるということではなく、信仰を持った人たちが救われるということを表しています。

旧約時代も新約時代も、いつの時代も共通して、

「神への信仰によって、神から義と認められていること」

が救いの条件なのです。

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ただし、その時代によって信仰の内容は異なります。

アブラハムの時代はキリスト以前ですから、彼が十字架と復活を信じることはできません。

アブラハムに神が示したのは満天の星です。

そして、

「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみなさい」
(創世記15:5)

と命じられ、次に、

「あなたの子孫はあのようになるでしょう」
(創世記15:5)

と明言されました。

アブラハムはこの言葉をどう受け取ったでしょう?

「アブラムは主を信じた」
(創世記15:6)

です。

そして、

「主はこれを彼の義と認められた」
(創世記15:6)

です。

これが「信仰による義」ということであり、アブラハムの救いが確定した瞬間です。

アブラハムは何の過ちも犯さない人であったから救いを得たのではなく、神の言葉を信じたので「正しい者」と認められ、救いを得たのです。

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さて、イエス・キリストがいた時代のユダヤ人にとっての「神の義」とは何だったのでしょうか。

それは、ナザレのイエスこそ神が遣わした救い主であると信じることでした。

しかし、ユダヤ人は民族的・国家的にイエスは救い主ではないと結論づけ、十字架につけて殺しました。

これは神の救いを拒否したということです。

では、全ユダヤ人はもう救われなくなっているのでしょうか。

そうではありません。

国全体の方向としては「イエスはメシアではない」となっていても、個人的にイエス様を救い主と信じた人々は、その信仰によって義とされ、救いの中に入っています。

しかし、その他の国民は、

「自分たちは外に投げ出されることになれば、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう」
(ルカ13:28)

となったのです。

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イエス・キリストの十字架は、その命で私の罪の代償を支払うためだと信じ、罪の支払いが完済されたという保証が復活であったと信じることが、今の私たちが救いを得るのに求められている信仰です。

自分の信仰を再確認し、救いの中にいることを確信して、今日の一日を歩んで参りましょう。

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