今日のみ言葉【No.3343】(2024年 4月23日)「時代を見分けよ(1)」
イエスはまた群衆に対しても言われた、「あなたがたは、雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨がやって来る、と言う。果してそのとおりになる。それから南風が吹くと、暑くなるだろう、と言う。果してそのとおりになる。
(ルカ12:54-55)
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ここまでは厳しい言葉が続きましたが、それは弟子向けに語られていたからです。
54節からは群衆向けに変わります。
弟子は犠牲を払い、損をし、自分に不利なことが起きても師に従います。
しかし、群衆は一銭たりとも払いたくありません。
彼らはタダだからもらいに来る人々であって、犠牲を払わねばならぬとわかるとサッと離れます。
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イエス様は群衆に対して、まずお天気のことから話し始めました。
「あなたがたは、雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨がやって来る、と言う。果してそのとおりになる。それから南風が吹くと、暑くなるだろう、と言う。果してそのとおりになる」
(ルカ12:54-55)
イスラエルの地理を見ると、西に地中海が広がっています。
海は水の集まりですから、太陽が照り、温度が上昇すると、水は水蒸気となって空気中に上がり、上空で冷やされた水分が雲となって雨を降らせます。
現代のアスファルト舗装の日本とは違い、雨が降ったら道は泥でぐちゃぐちゃになり、まともに歩くことはできません。
イスラエルでは川がなかった所に川ができ、乾いていたはずの土地が水で一挙にあふれます。
「雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨がやって来る」
(ルカ12:54)
という経験則は、人々にとって生活を左右する重大な知恵でした。
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次に南です。
そこにはアラビア半島の砂漠があります。
「南風が吹くと、暑くなるだろう」
(ルカ12:55)
とは、気持ちの良い暖かな南風ではなく、砂漠から吹いてくる強烈な熱風です。
これによって、緑の草花が一日で茶色の枯れ草になるということはよくあったのです。
「きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草」
(マタイ6:30)
とはこのことです。
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イエス様は誰でもわかるお天気の話をなさいました。
それは、群衆の興味を引きつけ、話し手の話を聞いてやろうとする心を作るためでした。
そのような状態の心になった彼らに、イエス様はガツンと神の真理を語ります。
以下、次回に続きます。
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キリストの言葉に導かれつつ、今日も神の道を歩んで参りましょう。
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