今日のみ言葉【No.3337】(2024年 4月16日)「火を地上に投じる(3)」

あなたがたは、わたしが平和をこの地上にもたらすためにきたと思っているのか。あなたがたに言っておく。そうではない。むしろ分裂である。
(ルカ12:51)

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今日の聖句は、平和の君であるはずのイエス様が、分裂をもたらすと言われます。

その深い意味を探って参りましょう。

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平和が来る前に、分裂や対立が起こるとイエス様は語っておられます。

イエス様は

「火を地上に投じるためにきた」
(ルカ12:49)

のですから、それは当然の成り行きなのです。

前回、火とは裁きのことだと申し上げました。

イエス・キリストが地上に来られたことで、神は、

「イエス・キリストを救い主と信じ、その十字架と復活は私の罪の贖いのためであった」

と信じる者を「義」と認め、救うという基準を定められました。

裁きの基準はこれです。

「イエス・キリストとは誰か?」

という問いが全人類に向けて発信されたのです。

キリスト教は応答を求める宗教です。

この発問に対する答えの出し方によって、人類は右と左に明確に分かれることになりました。

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真の平和と見かけは同じでも、中身はまったく違う偽の平和があります。

問題が起きていないので平和だとする状態です。

家族のことを考えてみましょう。

表面的には皆妥協して、傷つかないように、問題はあってもそれに触れないようにしています。

子供は親の顔色を見ながら、「言わない」と心に決め、親の方でも子供に遠慮して言いません。

外部から見ると、何も問題が起きていないように見えます。

しかし、これは本当の平和ではありません。

見せかけの平和です。

やがて、無理して関係を取り持ち、問題が起きないように犠牲を払っている自分が馬鹿らしく思え、どこかで爆発することでしょう。

意見のぶつかり合いを通して、初めて真の平和に到達するのです。

イエス様は火を投じるために来られました。

それは、

「イエス・キリストとは誰か?」

という問いに対して、各人が自分の立場をはっきりさせなければならないことを意味します。

そこで平和ではなく分裂が起こるのです。

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「イエス・キリストとは誰か?」という問いに、答えを用意する今日として参りましょう。

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