今日のみ言葉【No.3247】(2023年12月14日)「エサウとの再会(8)」
するとエサウは走ってきて迎え、彼を抱き、そのくびをかかえて口づけし、共に泣いた。
(創世記33:4)
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さっきまであれほど激しく兄弟げんかをしていたのに、今はゲラゲラ笑って一緒に遊んでいる。
子供時代によくあることです。
気が済んだからです。
感情が吐き出され、いったん整理されると、人の心は変わります。
20年の歳月は、エサウの身辺の状況を変え、彼の心を変えました。
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ヤコブがあれほど悩み、自分を救うためにありとあらゆる対策を練りましたが、エサウとの再会の実際は非常にあっけないものとなりました。
まず、
「みずから彼らの前に進み、七たび身を地にかがめて、兄に近づいた」
(創世記33:3)
と、ヤコブはその当時の儀礼に従って丁寧に出て行きます。
ところが、その形式を一切無視して
「するとエサウは走ってきて迎え、彼を抱き、そのくびをかかえて口づけし、共に泣いた」
(創世記33:4)
と、エサウはヤコブを抱きしめました。
エサウは、父イサクからの祝福を奪い取ったヤコブに対して、恨みと殺意を持った時期がありましたが、今やそのわだかまりはなく、ただ長い間離ればなれになっていた弟との再会を喜ぶ心の状態になっていたのです。
なぜなら、彼は裕福になっていたからです。
「弟よ、わたしはじゅうぶんもっている。あなたの物はあなたのものにしなさい」
(創世記33:9)
エサウとの問題は解決されました。
ヤコブはいよいよ目の前まで来たカナンの地に向かいます。
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私たちは多くの場合、「取り越し苦労」をするものです。
これから先の未来はどうなるかわからないのに、私たちはあれこれ心配します。
そしてその心配は、本当の現実に即していない、ただの妄想にしか過ぎないことがよくあります。
ヤコブは全くその通りのことをしていました。
現実は、兄エサウは彼を恨んでなどいなかったのです。
しかし、ヤコブはその事実を知らないので、彼に会ったら殺されるのではないかと心配し、多くの準備をしました。
実際は、それらはすべて事実に基づかない「取り越し苦労」だったわけです。
神はヤコブが現実に直面できるように、彼の力を取り去りました。
それが
「ヤコブのもものつがいが、その人と組打ちするあいだにはずれた」
(創世記32:25)
ということです。
ヤコブは自分の足で逃げることができなくなったので、
「エサウと会った時どうしよう」
と考えることすら無意味になりました。
つまり、神にゆだねるしかない状況になったのです。
「取り越し苦労」を取り去り、現実と直面できるようになるためには、神にゆだねることが最善の対応です。
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何もできない状況になった時は、「万事順調」と思いましょう。
神にゆだねると、自分の思い通りには進みませんから、
「神様に振り回されている」
というのが実際の感覚で、
「万事順調などと言っているが、これではむしろ様々な世の大波をかぶり、苦労しながら進まざるを得ないではないか」
と弱音を吐きたくなる現実を味わいます。
しかし、後になって振り返ると、
「だから今最善となっているのか!」
と神を賛美せざるを得なくなります。
あなたというお店には、今まで「取り越し苦労」という看板がかかっていたのです。
その看板を取り外し、今日から「万事順調」の看板に付け替えましょう。
すると、入ってくるお客様が違ってきます。
神様が送る「上客」と共に歩まれますように…。
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