今日のみ言葉【No.3235】(2023年11月30日)「エサウとの再会(4)」
ヤコブはまた言った、「父アブラハムの神、父イサクの神よ、かつてわたしに『おまえの国へ帰り、おまえの親族に行け。わたしはおまえを恵もう』と言われた主よ、
(創世記32:9)
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恐れによって窮地に追い込まれたヤコブは、それを解決するために何をしたでしょう。
彼は神に祈りました。
「父アブラハムの神、父イサクの神よ、かつてわたしに『おまえの国へ帰り、おまえの親族に行け。わたしはおまえを恵もう』と言われた主よ」
(創世記32:9)
ヤコブは神に呼びかけ、自分を選んで下さったこと、そして、財産を増やして下さったことの恵みへの感謝を表します。
そして、その神に守りを祈ります。
神がかつて約束して下さったことを、今実現して下さいと祈るのです。
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ところが、
「すると主はヤコブの前に現れ、このように仰せられた」
とはなっていません。
ヤコブの真剣な祈りに対する応答はないのです。
これが祈る時の現実です。
祈ったらすぐその通りに神がかなえて下さることを人間は期待しますが、実際は何も起きませんし、何も感じません。
祈ったはいいが、宙に放り出された感のあるヤコブはどうしたでしょう?
彼は、行動に走りました。
時間を無駄にしてはいけません。
手をこまねいていても事態は何も良くならないので、なんとかしてエサウの好意を得ようと作戦を練り、実行に移しました。
この点がヤコブの特長であり、それが今までの彼の人生を助けてきたわけですが、いよいよ今回はそれが神との霊的歩みをするには重大な欠陥となります。
つまり、「わざによる救い」から脱却しなければならないということです。
「何かができる」ということが取り除かれなければ、神に全き信頼を置いて生きるということはできません。
神に対する100%の信頼をヤコブに得させるために、神は彼を放っておき、そして最後に決定的取り組みをなさいます。
神の沈黙はそこに導くための神の方法だったのです。
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祈りに対する無回答と神の沈黙は、神から出される信仰の試験だということが後でわかります。
あなたが今どのような魂の状態であるか、実測値を神は検証されているのです。
ちょうど音量計で何デシベルか計測するように、ブツブツ言っているのか、静かに待っているのか、わめき散らして叫んでいるのかが正確に表されるようなものです。
正確に測っていただき、地に足の着いた状態から、一歩々々、上に上がっていくのです。
空中で足をぐるぐる回しても、どこへも進みませんが、
「これが私か」
と分かったところから、初めて現実の歩みができるのです。
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自分の今いる位置を知り、そこから今日の歩みを始めて参りましょう。
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