今日のみ言葉【No.3234】(2023年11月29日)「エサウとの再会(3)」
使者はヤコブのもとに帰って言った、「わたしたちはあなたの兄エサウのもとへ行きました。彼もまたあなたを迎えようと四百人を率いてきます」。
(創世記32:6)
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冬になって雪が降ると、雪国在住者の中には、
「また雪片付けの日々が始まる…」
と憂鬱な気分になる人がいます。
しかし、暖かい土地から来た旅行者は、雪を見て、
「わぁ〜、ロマンチック!」
と声を張り上げます。
同じ雪が降るという現象でも、その解釈次第によって、良い気分になったり悪い気分になったりします。
ヤコブは使者からの報告を聞いて、どんな気分になったでしょう。
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ヤコブはエサウに会う前に使者を遣わしました。
兄は今でも自分のことを恨んでいるのか、実際はどうなのか、様子を知るためです。
使者の答えはこうでした。
「わたしたちはあなたの兄エサウのもとへ行きました。彼もまたあなたを迎えようと四百人を率いてきます」
(創世記32:6)
事実は、
「彼もまたあなたを迎えようと四百人を率いてきます」
(創世記32:6)
です。
人間は事実を解釈し、感情を生み出します。
使者の報告を聞いた瞬間、ヤコブの心の中に疑問が湧きました。
「なぜ400人も引き連れて来るのか?」
短時間の内に彼の頭の中がぐるぐると回り、事実を自分なりに解釈した結果が出ます。
「400人という多勢で来るということは、私を逃さず、捕らえ、復讐するためなのではないか」
彼の心の中で恐怖が雲のようにムクムクと膨らみました。
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恐れは行動を生み出します。
ヤコブは自分を守ることを考えました。
まず、次のように自分の財産を二つに分けます。
「そこでヤコブは大いに恐れ、苦しみ、共にいる民および羊、牛、らくだを二つの組に分けて」
(創世記32:7)
それは何のためかというと、
「たとい、エサウがきて、一つの組を撃っても、残りの組はのがれるであろう」
(創世記32:8)
とするためです。
つまり、半分は犠牲になっても、半分は残るようにしたのです。
これがヤコブの危機管理の最初でした。
しかし、これはあくまでも罪ある人間が自分の考えで自分を守ろうとする知恵にしか過ぎません。
そして、その行き着く先は、
「家畜を犠牲にし、使用人を犠牲にし、たとえ妻子が犠牲になっても、自分一人だけは生き残りたい」
となります。
試練によって罪人の本性がむき出しにされるのです。
実はヤコブは追い込まれてなどいませんでした。
彼の頭の中の想像で、自分で自分を窮地に追い込んでいたのです。
思い込みで、ありもしない現実に恐怖するヤコブはこの後どうしたのでしょう?
以下、次回に続きます。
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現実は何も変わりません。
あなたの心をどう使うかで現実の見え方が変わってきます。
神の愛でものを見る今日として参りましょう。
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