今日のみ言葉【No.3186】(2023年 9月30日)「生活の処方箋(78)『信じるとは』」

その子の父親はすぐ叫んで言った、「信じます。不信仰なわたしを、お助けください」。
(マルコ9:24)

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先日、Aさんが訪ねてこられ、

「『アファメーションで、くり返し、くり返し、前向きな言葉を言いなさい』と言われ、それを1年も続けているのだけれど、一向に変わらない」

と訴えられました。

「○○したい、○○できる、とおっしゃっていますが、その『○○』をあなたは信じているのですか」

と伺うと、

「実は、なりっこない、と本心では思っているのです」

と答えられました。

「なりっこない」と思っても、語る言葉が真理であれば、真理が人を自由にする(イエス・キリストの言葉)とありますし、それをさらに1年続けてみることで突き抜ける時もあります。

しかし、信じ切れない自分の狭さ、弱さはどうすればよいのでしょう。

信じるとは、信じることのできない弱い自分を認めることです。

その上で、まずは一段高い宣言をする前に、現実をよく見て、そこから人生を歩むことです。

その時、新しい世界が開かれていきます。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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「信じ切れない自分の狭さ、弱さ」を抱えた父親が聖書に出てきます。

彼は、悪霊に憑かれた息子を助けて下さるようにと、イエス様に頼みましたが、その言葉は、

「できますれば、わたしどもをあわれんでお助けください」
(マルコ9:22)

というものでした。

すると、この時のイエス様は、すぐ悪霊を追い出すことをせず、

「もしできれば、と言うのか。信ずる者には、どんな事でもできる」
(マルコ9:23)

と父親にチャレンジなさいました。

「できますれば」と父親は言っていますが、それは、

「できたらで結構です。できなかったら仕方がありません。あきらめます」

でないことは明白です。

彼の本心は、「なんとしても息子を癒して下さい」です。

しかし、イエス様にお願いしたらかならずそうなる、とまでは「信じ切れない自分の狭さ、弱さ」がありました。

その心が、彼の信仰を「できますれば」の位置に止めてしまっていたのです。

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この父親は、

「もしできれば、と言うのか。信ずる者には、どんな事でもできる」
(マルコ9:23)

というイエス様の言葉に一瞬おびえたはずです。

「信じなければ息子は死んでしまうかもしれない。しかし、本当にそうなると信じ切っている自分かというとそうでもない。息子の命は自分の心一つにかかっている」

絶体絶命の一瞬後、彼の本心からの叫びがほとばしり出ました。

それは自分の本当の姿、つまり、信じたくても信じるほどの強さがない弱い自分というものを、ありのまま、そのまま認めたものでした。

「信じます。不信仰なわたしを、お助けください」
(マルコ9:24)

信じているのに信じていない自分。

その両方が自分の中に「もつれ合っている」状態を認め、そのありのままの自分をそっくりそのままイエス様に差し出したのです。

信じ切れない弱い自分を認め、その自分の現実から歩み出すこと。

それがイエス・キリストと共に歩む人生の始まりです。

この後、彼の息子はイエス様から悪霊を追い出してもらう奇跡を体験しました。

私たちに同じ奇跡はないかもしれませんが、今までとは違う新しい世界が開かれていくことを体験なさるでしょう。

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神に全幅の信頼を置けないでいる自分がいて、いつも言い訳という逃げ道を用意しているとわかったら、自分を直そうとせず、その自分の弱さ、不信仰を認めましょう。

そして、その「あるべきではない自分」から神に叫ぶのです。

新しい世界が用意されていることを信じ、今日の課題にチャレンジしていきましょう。

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