今日のみ言葉【No.3140】(2023年 7月26日)「ベテルでの神との出会い(7)」
またわたしが柱に立てたこの石を神の家といたしましょう。そしてあなたがくださるすべての物の十分の一を、わたしは必ずあなたにささげます」。
(創世記28:22)
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今までさえなかった男性が恋愛中となり、急に生き生きとし出しました。
何でもすぐ「ハイ!」と言うことを聞いてくれるので、気味が悪いくらいです。
そのことを牧師夫人に話したら、さすがに牧会経験の長い方は違います。
「自分のすべてをそのまま受け入れてくれる人が現れたのですもの、それは嬉しいでしょうね。何でもしてあげたくなるなるでしょうね」
というお返事をいただき、なるほどと思いました。
ヤコブの心境はこのようなものだったのでしょう。
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ベテルで神と出会ったヤコブは、恵みへの応答を表明します。
「またわたしが柱に立てたこの石を神の家といたしましょう。そしてあなたがくださるすべての物の十分の一を、わたしは必ずあなたにささげます」
(創世記28:22)
これを、
「神と出会ったら収入の10%を教会に納めなければならないという規定か」
と解釈してはいけません。
ひとりぼっちで旅を始めたヤコブに、共にいて祝福を与えると約束して下さった方が現れたからです。
彼は勇気百倍となり、神への感謝に心が満ちあふれました。
その応答として、自発的に
「あなたがくださるすべての物の十分の一を、わたしは必ずあなたにささげます」
(創世記28:22)
という宣言が出たのです。
献金は感謝の応答です。
それはあくまでも神の恵みをいただいた喜びのゆえに出てくるものです。
一切の神からの基準も要求もないところで、自分で決めて、自分で捧げる。
これが神への捧げ方のあるべき姿です。
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伝道も、神からの命令だからと義務的に行うと途中で頓挫します。
神に救われた感謝の応答として行う時、命ある生き生きとした自然な形の伝道となります。
ある地方の教会の牧師が、地元にある大学をターゲットにして学生伝道を始めました。
牧師は、
「若い人が教会に来れば教会が活気づく。新たに救われた人たちが霊的に成長し、やがてこの教会を支える役員やリーダーとなり、教会は大きく成長する」
と夢見ましたが、現実はそうはなりません。
救われて洗礼を受ける学生たちは出ましたが、数年経てば彼らは都会へ就職してしまい、地元には残りません。
つまり、どんなにエネルギーと時間を注いでも、教会員は増えもせず、まるで都会の教会に奉仕する毎日のように思えてきたのです。
かと言って、
「いいですか、あなたたちは救われたらこの教会に恩義を感じなければなりません。そして、地元に就職し、ここで家庭を築き、教会建設のために残りの生涯を費やすのです」
などと言って伝道したら、それこそブラック企業、ブラック教会ですから、誰も来なくなるでしょう。
牧師は自分の中にある隠れた野心に気づき、それを捨てなければなりません。
牧師の心が自由であるなら、救われた人の心も自由となり、その人が神に示されて自発的に自分の人生を神に捧げていくのです。
転会して別の教会に行く方が出る場合も同じです。
「どこに所属するかは問題ではありません。あなたが実を結んでいることが大事なのです」
と言って送り出すのです。
自由が確保されている場に人は集まります。
神が安心して人を送られる場を作っていきたいものです。
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「各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである」
(第2コリント9:7)
この御言葉の通りに自由に自発的に捧げる毎日を送って参りましょう。
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