今日のみ言葉【No.3054】(2023年 4月12日)「イサクの失敗(2)」
イサクは長らくそこにいたが、ある日ペリシテびとの王アビメレクは窓から外をながめていて、イサクがその妻リベカと戯れているのを見た。
(創世記26:8)
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ゴールデンウィークに宿の予約をせず、
「行ったら何とかなるでしょう」
と出発し、思わぬ人との出会いで親切にも泊めてもらえた…、などというのはテレビの旅番組で作られている映像です。
イサクの恐れと甘い見通しから出た嘘は、やがてばれて、周囲にトラブルを引き起こします。
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「イサクは長らくそこにいた」
(創世記26:8)
とありますから、長期間、彼らは夫婦でなく兄妹として振る舞っていて、その嘘はばれなかったのです。
しかし、嘘をつくことは悪いという理由以上に、神の側から見て非常に重大なことがあります。
それは、イサクとリベカから子孫が生まれ、祝福の契約が受け継がれ、全人類に救いを及ぼすという神の壮大な計画です。
もしリベカが他の男の妻となり、イサクから離されたら、神の計画は果たされずに終わり、人類の救いも無になります。
そこで神は偶然と見える出来事を用いて介入されました。
「ある日ペリシテびとの王アビメレクは窓から外をながめていて」
(創世記26:8)
とあるのがそれです。
すると彼の目に入ってきた光景は、
「イサクがその妻リベカと戯れている」
(創世記26:8)
というものでした。
口語訳で「戯れている」は、新改訳では「愛撫している」と訳されていますから、これは兄妹の関係ではなく、夫婦の関係であることがアビメレクに知られました。
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これはアビメレクにとって大変なことでした。
彼の主張はこうです。
「民のひとりが軽々しくあなたの妻と寝るような事があれば、その時あなたはわれわれに罪を負わせるでしょう」
(創世記26:10)
イサクが無力な旅人であり、単なる寄留者であれば、アビメレクはイサクを追放し、リベカだけを残すことが出来たでしょう。
しかし、彼の所見は、イサクは「われわれに罪を負わせる」ことができる人物だと、イサクにある力を認めていました。
ですから、アビメレクは恐れたわけです。
そして、彼は極端とも思える命令を出します。
「この人、またはその妻にさわる者は必ず死ななければならない」
(創世記26:11)
この話の結末から、
「神に選ばれた人なら、嘘をついて、それがばれても、神様が守って下さり、かえってその結果として優遇されるのだから、何をしても最善となる。行け行けGo!Go!」
などという結論を導き出してはいけません。
神は契約に忠実な御方なので、必ず救い主メシアを誕生させるため、このような形で介入され、イサクとリベカの判断の誤りにもかかわらず、彼らを守って下さった、と解釈すべきなのです。
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しかし、この命令は、一般のペリシテ人にとっては理不尽な命令と感じられたことでしょう。
嘘をついた人が守られ、まじめに生きている人より祝福を受けているのですから…。
当然彼らは妬み、仕返しをしようとしてイサクをいじめます。
やはり、蒔いた種の刈り取りはあります。
神と共にどのような刈り取りをしたらいいのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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神は契約に忠実な方であることを再確認する今日として参りましょう。
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